青森県のタクシードライバー求人

青森県の法人タクシー事業者は106社あり、車両台数は2,443台となっています。個人タクシーは101台で、法人の車両台数と個人タクシーの台数は東北地方ではともに宮城県に次いで2番目に多い数となっており、タクシー需要の高さがうかがえます。
※(一社)全国ハイヤー・タクシー連合会の調査による

本州最北端に位置する青森県といえば、十和田湖や八甲田山、奥入瀬渓流など自然豊かな観光地を思い浮かべるかもしれませんが、その他にも多くの観光地があり、タクシー利用の多いスポットがたくさんあります。

北の景勝地としても名高く、青森観光には欠かせない十和田湖は、綺麗に映し出された水面に写る大パノラマの絶景が人気で、湖上ではモーターボートクルージングや、雪山を専用の靴を履いてガイドさんと共に散策をするスノーランブリングなどのアクティビティも楽しめ一年を通して多くの観光客が訪れます。そのほか1993年世界遺産に登録された白神山地や、18に及ぶ複数の山々の総称である八甲田山と新緑や紅葉、雪景色まで四季折々の絶景を楽しむことができる八甲田ロープウェーも人気です。弘前市には、桜の名所として名高い弘前城があり、全国に12城しかない現存天守として歴史ファンが多く訪れます。県庁所在地のある青森市には、家族連れに人気の浅虫水族館や、十和田市現代美術館と並ぶ青森の2大美術館である青森県立美術館、日本最大級の縄文時代の集落跡としてとても有名な三内丸山遺跡、雰囲気のある温泉宿が自慢の酸ヶ湯温泉などがあります。

本州最北端の地にある青森県は、津軽・下北両半島や多くの山地と海岸線があり、鉄道などの公共交通機関が十分に行き届いておらず、主流となる移動手段は自動車です。さらに多くの過疎町村、急激な高齢化、県内全域が豪雪地帯であるなど青森県特有の事情を抱えているために自家用車での移動がままならずタクシーの需要は高く、タクシー営業においては非常に大きなメリットとなっていて安定した稼ぎが期待できます。さらに豪雪地帯であるため、冬場の降雪量が多い12月から2月頃の間は公共交通機関に大きな影響が出ることが当たり前のようになっており、市営バスは1時間以上遅延することが普通という地域も中にはあります。また、首都圏に比べると公共交通機関の終発時間が早いことも特徴的で、急いでいる人や車を所有していない高齢者などはタクシーを利用することが多いです。そのため、無線配車が非常に多い傾向にあり、自身で乗客を探し回る流し営業はあまり必要無く、安定した仕事量と収入を得られるというメリットがあります。

なお、青森県のタクシードライバー（運転手）の平均月間給与は207,200円、賞与を含めた平均年収は2,517,800円となっています。

青森県は、北は北海道との間にある津軽海峡、東は太平洋、西は日本海に面しており、岩手県・秋田県と隣接しています。まさかり型の下北半島と津軽半島で陸奥湾を囲むような特徴的な形をしていることで有名です。中央にそびえる奥羽山脈の北端に八甲田山があり、これを挟んで日本海側には白神山地や津軽半島、太平洋側には八甲田山系東部の丘陵台地と下北半島があり、青森の気候を二分しています。変化に富む地形のため、冬には、湿った空気が山脈にぶつかり日本海側に雪を降らせる一方で、夏は「ヤマセ」とよばれる冷たい北東風のため、太平洋側で低温の日が続くときがあります。中央部には青森平野が広がっています。公共交通網が十分に行き届いていない青森県では、移動手段を自動車に頼っている状況であることから、道路整備は最も基本的で極めて重要な課題となっていますが、未だその整備は十分とは言えない状態が続いています。その理由は、公共投資予算の縮小、道路特定財源の使途拡大、過疎町村の増加、急激な少子・高齢化、県内全域が豪雪地帯であるなど特殊な事情が重なり、道路をとりまく環境は厳しい状況下が続いています。さらに県民からは道路整備に対し依然として強い要望がある状況です。そのため、都心からの転職の場合は、このような特殊な事情をきちんと理解したうえで検討をするとよいでしょう。

青森県内の高速道路は、埼玉県川口市の川口ジャンクション から青森県青森市の青森インターチェンジへ至る日本最長の高速道路東北自動車道が県の中央を通り、岩手県八幡平市から青森県八戸市へ至る八戸自動車道は県の南東側を走っています。青森自動車道は、全区間が青森県青森市を通過する高速道路となっており、当初は東北自動車道で開業する予定で作られました。将来的には現在基本計画段階の東北縦貫自動車道八戸線と接続し、上北自動車道・第二みちのく有料道路・百石道路を経て、八戸自動車道に接続する構想になっています。主な国道は、東京都中央区から栃木県宇都宮市、宮城県仙台市、岩手県盛岡市を経て青森県青森市に至る国道4号線や、宮城県仙台市から太平洋沿岸や青森県十和田市を経て青森市に至る国道45号、青森県むつ市から弘前市に至る国道394号があります。いずれも冬場は雪や低気温の影響により道路状況が悪化するため、特殊な交通事情を踏まえて安全に営業をするように心がけましょう。

【青森県の歴史】
日本で最も古い土器が発掘されたことで有名な大平山元遺跡など縄文時代の遺跡が多く発掘されている青森県ですが、昔はほとんど朝廷の支配が及ばず、蝦夷の国として栄えていました。平安時代後期ごろから徐々に中央政権の支配が広がり、13世紀後半までに県域の全てが北条氏の領地となり、その地頭代として津軽安藤氏が下北半島や津軽半島、また蝦夷島(※北海道)の沿岸部を支配し、室町時代中期にかけて海上交易で栄えました。そして南北朝時代に南部氏が、現在の岩手県南部から青森県東部の内陸部に勢力を持ち始めました。戦国時代末期の関ヶ原の戦いののち、東北地方は大規模な大小名の再配置が行われましたが、青森県域では南部領、津軽領の支配に大きな変動はなく、陸奥国北部のうち太平洋側の東部が南部氏、日本海側の西部が津軽氏として長く支配をしていました。これが現在にもつながる南部地方と津軽地方の2つの名称になっています。明治4年の廃藩置県により現在の青森県域にあった6県が合併し、弘前県が成立し県庁は弘前市に置かれましたが、翌年に県庁が弘前市から青森市に移転し、県名を青森県に変更したことで青森県ができました。

【青森県の県民性】
東北随一の人見知りとよく言われる青森県民ですが、一方では、打ち解けるとすぐに会話が弾むと言われています。青森県民に対して行われた意識調査では、青森県民のイメージは「がまん強い」「まじめ」「素朴」「世話好き」「保守的」といった意見が多く、温和で照れ屋な東北人気質とじょっぱりと言われる旧来の頑固さが、県民性として根付いているようです。