タクシー運転手が高収入を得るコツや稼ぎ方とは?【徹底紹介】
タクシー運転手が稼げるかという話ですが、正直にお伝えします。タクシー運転手は稼げます。ただし、それはタクシー運転手の努力次第です。努力して工夫できる方なら月に40万円でも50万円でも稼いでいくことができるでしょう。それでは、どうしたら稼げるタクシー運転手になれるのか……?実際にタクシー運転手にインタビューした内容を基にお伝えしていきます。
タクシー運転手って稼げるの?
繰り返しますが、タクシー運転手は個人の努力や工夫次第で稼ぐことが可能です。というのも、ほとんどのタクシー会社の給与体系が、歩合制を取り入れているからです。売り上げが乏しい場合には減給されてしまう可能性もありますが、仕事をさぼっていない限り可能性は低く、基本的には個人の頑張りに応じて、給料で評価するための仕組みとなっています。給料のうち歩合の比率が高いほど、もらえる給料は個人の頑張りに依存します。
タクシー会社によってはB型賃金と呼ばれる完全歩合制を取っているところもあります。実力や自信がある場合にはB型賃金のタクシー会社を探してみても良いでしょう。ただ、月々の給料が安定しないのが少し不安ということからか、タクシー会社の多くはAB型賃金と呼ばれる固定給+歩合給+賞与の制度を取っています。
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タクシー運転手の平均年収とは
稼げるとお伝えしましたが、実際にタクシー運転手の収入がどのくらいなのでしょうか。
一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「第1表 タクシ-運転者(男)の賃金・労働時間」によると、平成30年のタクシー運転手の平均給与は以下のようになっています。
■平成30年のタクシー運転手の平均給与
月収 | 年収(推定) | |
---|---|---|
全国 | 約28万円 | 約38万円 |
東京都 | 約348万円 | 約470万円 |
最初は給与保障サポートがあるタクシー会社も多い
タクシー運転手は歩合制が多く、頑張り次第で稼げるとお伝えしましたが、未経験の方が最初からトップドライバーと同じように稼ぐのは難しいでしょう。慣れないタクシー乗務で、不慣れな道を走っているのであれば、もしかしたら足切り(ノルマ)よりも少ない売り上げとなる可能性があります。そうした方をサポートするために、入社したての頃に給与保障サポート制度を設けているタクシー会社もあります。
会社によっても異なりますが、サポート期間は3か月~6か月ほどで、給料はおおよそ月25万円~30万円となります。タクシー会社を選ぶ際には、保障期間や保障額もチェックしてみることをお勧めします。
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稼ぐコツとは?
どんなスタードライバーでも最初は未経験。乗務が始まったばかりの頃に、売り上げが思うように伸びないのは仕方のないことです。しかし、そこから何を考え、何を積み上げていくかが重要です。やり方次第ではスタードライバーになることもできますし、毎日「こなす」だけでは給料もなかなか上がってはいかないでしょう。それでは、どうしたら……?稼げるタクシー運転手が行っているコツを一挙ご紹介していきます。
稼ぎやすいエリアで働く
確実に稼げるタクシードライバーになるためには、大前提として乗客が数多くいることが必要ですので、どうしても働く場所が最も重要になってきます。そうなるとタクシーの利用数が多い場所を選びたいところ。一番稼ぎやすいのは、人口が最も多い東京都でしょう。しかし、東京ならどこでも良いというわけではありません。都内でも特にタクシー利用が多いのは、東京23区・武蔵野市・三鷹市のエリア、タクシー業界で「特別区・武三地区」と呼ばれる場所です。
地方都市も良いのではないかと感じますが、地方都市では観光を目的とした利用が多くなり、日常的にタクシーを使う東京都心よりは稼ぎづらくなってしまいます。ですので、とにかく稼ぎたいという方は、「東京都の特別区・武三地区」で働くことをおすすめします。このエリアなら、ひっきりなしにお客様を乗せることができるケースも珍しくありません。お客様を乗せて、目的地についた途端に次のお客様を乗せる……そんなに入れ食いになることもあるので、たくさん稼げることでしょう。
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インプットする
まずは、インプットからです。タクシー業界未経験の方も、そうでない方もタクシー運転手として稼ぐ方法を学ぶ・聞くことから始めましょう。タクシー会社に入社したら最初に研修があることが多いです。これから乗務していくに当たって、自分だったらどうするかを考え、分からないことがあれば聞いておくといったように積極的に研修に取り組んでいくことが重要です。
研修で学んだ基本的なことを実行する
タクシー会社がお金を出してくれて受けられる研修です。恩義があるから聞いたほうが良いというだけでなく、この研修では実務をしていくに当たって重要なことを学ぶことができます。
例えば、お客様とのトラブルの際にどう対応したら良いかといったことから、タクシーの車載機器をどのように使うかといったことまで内容は様々です。研修を「こなす」方も少なくないですが、このタイミングでしっかりと飲み込んでおくことで、いざ乗務が始まったときにスタートダッシュを切ることができるでしょう。
「安全・確実・迅速・快適」に忠実に
タクシー業界で古くから言われている言葉として「安全・確実・迅速・快適」というものがあります。当たり前すぎて聞き流してしまいそうになりますが、これは非常に重要なことです。例えば、「安全」はもちろん交通社会において他の方に迷惑をかけないことが大前提のもと、交通事故を起こしてしまってはお客様や事故に遭った方、自分がケガしてしまう可能性もありますし、事故処理には非常に多くの時間がかかります。
古くからある言葉だけに非常に的を射た内容ですね。ただ、本当に当たり前のことで忘れそうになりもしますが、実はこれらを実行することがスタードライバーになるために必要なことです。この4つは常に頭の中に入れておきましょう。
先輩ドライバーにアドバイスをもらう
先輩ドライバーの経験は重要な意見です。せっかくスキルも知識もある先輩が近くにいるのですから、些細なことでも質問して、先輩ドライバーの意見を聞いてみましょう。自分でどう改善したら良いのか考えたり、いろいろ試してみたりすることは大切ですが、ベテランドライバーであれば、おそらくあなたが今考えていることのほとんどは実践して、経験してきているでしょう。恥ずかしがらずに少し勇気を出して聞いてみましょう。
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行動する
研修や古くからある言葉、先輩のアドバイスなどで学んだら、今度はそれを実践していくことが重要です。とにかく行動(アウトプット)していきましょう。
配車・付け待ちだけでなく流し営業をする
タクシーの営業スタイルには、大きく分けて3種類あります。
営業スタイル | 概要 |
---|---|
付け待ち営業 | 駅や乗り場にタクシーを停めてお客様を待つ |
流し営業 | 道を走りながらお客様を探す |
配車営業 | お客様の要請でお迎えにいく |
付け待ち営業は、タクシー運転手が順番にお客様を乗せていく営業スタイルになるので、お客様を選べません。お客様の中にはワンメーターの近距離を希望する方もいれば、遠方まで行く長距離の方もいます。長距離になりそうなお客様と、すぐ近くまでのお客様は近づいてくる様子で、なんとなく分かることもあります。
しかし、順番ですので長距離になりそうなお客様を逃してしまうことも少なくありません。それに付け待ち営業は、貴重な時間を駅や乗り場で何十分も使ってしまいます。その一方で、流し営業は積極的にこちらからお客様を探していくものです。ニーズのある駅や乗り場で待つのも戦略の1つではありますが、自分で動いてみることで、お客様をキャッチできる場所やタイミングなどを見つけることができるかもしれません。
とにかく人の多い場所で車を走らせる
スキルや経験を積んでいくと、お客様が現れる場所の見当がなんとなくついてきます。季節や時間帯、天候などを考慮して、お客様が現れるタイミングなども感覚的に備わってきます。こうした情報は先輩ドライバーに積極的に聞いてみると良いでしょう。それを基に、自分で経験していくことで次第に分かるようになってくるでしょう。その経験を積むためには、まずは人の多い場所で車を走らせてみてください。
■人が多くお客様を見つけやすい場所
- ・ お金持ちの多い場所(港区など)
- ・ 会社が多い場所(大手町周辺)
- ・ 歩くのがつらい坂がたくさんある場所(杉並区、目黒区、世田谷区など)
- ・ 飲み屋街が多い場所(新宿区、渋谷区、新橋など)
これに季節要因や時間を合わせて考えながら試行錯誤していくと、どの場所で流し営業をするのがベストか自分なりに導くことができます。新人タクシー運転手の場合もこの流れは必ず掴んでおくと、もし売上が全く上がらない日があったとしても、そこに行けば必ず売上が立つというところ把握しておくことで精神的にも安心して乗務できるようになってくるでしょう。慣れるまで時間はかかると思いますが、日々同じところをゆっくり走り建物やお客様の流れを見ることによって、自然とお客様の傾向・流れを覚えてきます。
車をゆっくりと走らせる
流し営業でタクシーを走らせる際には、お客様を探しながら移動していくことになると思いますが、タクシー運転手になりたての方の中には「どうしてもお客様が見えない」と悩んでいる方もいます。もしかしたら運転するスピードが速いのかもしれません。速く走っていたら、運転手がお客様を見つけるのも大変ですし、タクシーに乗りたいと考えているお客様からしても、タクシーをつかまえることができないでしょう。お客様を乗せていないときには、ゆっくりと走ることを意識してみてください。
時間帯を意識する
タクシーを使いたい人が多い時間帯、それは夜でしょう。「仕事が終わってクタクタで……」、「お酒を飲んだら歩くのが嫌になってしまって……」、「終電がなくなってしまって……」様々な理由があるかと思います。特に終電が終わってしまった後には家まで帰りたいとの思いから長距離になるお客様も少なくありません。人通りはそう多くはないですが、長距離のお客様を見つけられる可能性も高くなりますし、深夜料金が発生するため、売り上げを得るにはチャンスとも言える時間帯です。タクシー運転手は個人の判断で休憩を取って良いのですが、こうした稼げる時間帯には休憩を取らずに働くのがポイントです。
計画立てて行動する
「研修や先輩のアドバイスを聞いて、実践してみた。」……スタードライバーになるには、稼げるタクシー運転手になるには、そこで終わってしまってはいけません。実際に行動してみてどうだったかを検証し、では次はどうするかといった計画を立て、また行動に移す。このサイクルを繰り返していくことが大切なのです。
記録や日記をつけておく
何をどういう条件で実践したか、どうだったかを毎日書き残しておくことが重要です。毎日30回近くもお客様を乗せて、様々な場所に向かい、仕事以外に様々なものを見たり聞いたりしますから、次の日になってしまうと何をしたか分からなくなってしまうのではないでしょうか。ですから、寝る前でも仕事終わりでも良いので、その日のうちに振り返りをしておきましょう。
例えば、「途中から雨が降ってきた日に、ショッピングモールの近くを走ったらワンメーターのお客様を乗せることができた。『お送りする→ショッピングセンターに戻る』を繰り返して複数回お客様を乗せることができた。」といったような感じで備忘録的に書いておくと良いでしょう。もしかしたら雨が降らなくてもタクシーに乗りたい方もいるかもしれない、他の場所のほうが長距離のお客様をつかまえられたかもしれないと仮説立てることができ、次の雨の日に実践することができます。
そのようにして、傾向をつかんでいくことでお客様をつかまえるコツを身につけていくことができるでしょう。
お客様の目的地を聞いたら次の行動を決めておく
お客様を乗せた際には目的地を聞きます。そのときに、頭の中で次にどこに向かうか考えておくことが重要です。ここで降ろしたら近くの繁華街周辺を流し営業しようとか、この時間帯はこのエリアでニーズがあるから、そこに向かおうとかいったようにざっくりとでも考えておき、お客様を降ろしたらすぐに次の目的地に向かいましょう。そうして事前に準備しておくことで、お客様を降ろした後に行先を悩む時間が減り、その分だけお客様を見つけるチャンスが増えます。
少しの違いかもしれませんが、この少しの効率を意識していくことで、他のタクシー運転手よりも2歩3歩、先に出ることができるでしょう。
将来的には個人タクシーとして働く方法もある
タクシー運転手には、法人(企業)に所属する方と個人でタクシー業務をする方の大きく2種類あります。個人タクシーとして働くには、いくつか条件があり、少なくとも2年間はタクシー・ハイヤー事業者のもとで乗務を行う必要があります。ですから最初は法人に所属して働くことになります。
個人タクシーの場合には条件は厳しく開業資金はかかりますが、乗務を始めると売り上げのすべてを自分の収入とすることができます。将来的に個人タクシーを開業することを視野に入れておいても良いかもしれません。
稼げるタクシー運転手になるためのコツを惜しみなくご紹介しました。ぜひこれを参考にスタードライバーを目指していきましょう。
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