閉じる×

会員登録(無料) 採用担当者様へ 運送求人はこちら
コンテンツバナー0

タクシー会社に就職・転職する場合の選び方

タクシー会社に就職・転職する場合の選び方

タクシードライバーの仕事内容

タクシードライバーの勤務形態は、主に日勤・夜勤・隔日勤務の3つのタイプがあります。

日勤

朝から夕方までの時間帯に勤務する形態です。一般的な生活リズムで働くことができるため身体的な負担が少なくなります。

夜勤

夕方から早朝までの時間帯に勤務する形態です。深夜料金などが発生するため日勤帯で同じ時間働くよりも給料が高くなります。

隔日勤務

タクシー業界ではもっとも一般的な働き方で早朝から翌日の明け方ごろまで勤務する形態です。1回の乗務につき20時間程度(内3時間程度の休憩あり)勤務し、翌日は必ず休みとなります。1か月の勤務日数は11日~13日となるため休みが多く、しっかり働きながら体を休ませ、プライベートも充実させることができます。

隔日勤務の一日のスケジュール例

  1. 出勤
    点呼・健康チェックを行い、車両点検や清掃を実施します。
  2. 出庫
    営業所を出発し乗務開始です。電話やタクシー予約アプリ経由で予約を受けたお客様の送迎を行ったり、駅などのタクシー乗り場での待機、タクシーを走らせながら乗客を探す流し営業を行います。
  3. 昼休憩
    昼食と休憩をとります。
  4. 乗務再開
    時間帯によってタクシー需要が異なるため当日走行するエリアの人の流れやイベントの有無、天気など様々な情報を配慮して乗務します。
  5. 夜休憩
    深夜帯の忙しい時間帯の前に夕食と仮眠休憩をとります。
  6. 乗務再開
    深夜帯は割増し料金となる上、長距離のお客様も増えるため稼げる時間帯です。
  7. 帰庫
    営業所へ帰庫し車両点検と清掃、その日の売り上げを会社に収めて退勤します。

タクシー会社に就職するメリット

タクシー会社に就職するメリットには以下のようなものがあります。

人間関係の悩みが少ない

タクシードライバーは、基本的に一人で車を運転するため、職場の人間関係の悩みが少ないという特徴があります。自分のペースで仕事を進めることができ、他の従業員との直接的なコミュニケーションが必要な場面も少ないため個人的なストレスを軽減できるでしょう。

時間に融通が利く

タクシードライバーの休憩時間の取り方は自分で決められるため、勤務時間が細かく決められている会社員よりも時間に融通が利きますし、日勤・夜勤・隔日勤務という勤務形態の選択肢もあるため自分のライフスタイルに合わせて働くことができます。特に隔日勤務の場合は休日も多いためプライベートや家族との時間を確保することができます。

好きな土地で働ける

タクシードライバーの職場は、どこの地域にも存在し基本的な業務は共通であるため自分の好きな土地で働くことができます。生まれ故郷や好きな街などであれば自分の経験や知識を活かすことができます。

タクシー会社に就職するデメリット

タクシー会社に就職するデメリットには以下のようなものがあります。

生活リズムが不規則になる恐れがある

タクシードライバーの仕事は、長時間の勤務や夜間・早朝などの時間帯に働くこともあるため、生活リズムが不規則になる可能性があります。休憩時間や休日にしっかり体を休むことを心がけることで徐々に順応していくことができるでしょう。

乗客とトラブルになるリスクがある

タクシードライバーは、様々な人と接する仕事です。丁寧な応対を心がけることである程度のトラブルは避けられますが、時にはお客様との言葉の衝突や要望の食い違い、支払いトラブルなどが発生する可能性がありストレスや危険を感じることもあります。

収入が安定せず、格差がでる可能性がある

タクシードライバーの給与体系は歩合制という自分の売上げによって給与が変動する給与制度が多いため、タクシー需要や走行距離によって大きく収入に差が生じます。ただ、自分のがんばりが収入に反映されるという魅力があり、自分なりに走行エリアの情報を収集しより稼働率が上がる方法を模索することで高収入が得られる可能性もあります。

タクシードライバーの平均年収

令和3年賃金構造基本統計調査によるとタクシードライバーの平均年収は370万円程度となっていますが、就職する地域や勤務形態によって大きく差があるため年収は300万円から600万円程度となっています。

タクシードライバーとして収入を上げるためには、以下のような工夫が有効です。

乗客を拾いやすい場所を把握する

タクシー需要の高いエリアや繁華街、駅周辺など乗客が集まりやすい場所を把握しましょう。地域の特性や時期に合わせて、需要のある場所やイベント会場などを把握することで効率的に乗客を拾うことができます。

空車時間を減らす

空車の時間は収入がないため空車時間を減らすように工夫することで収入を上げることができます。渋滞の少ない時間帯やルートを把握し、カーナビゲーションシステムを利用しながら効率的に乗務することが効果的です。

乗客へのサービス向上に努める

乗客に対して丁寧な接客や安全運転を心掛けましょう。良い評判や口コミが広がることでリピーター客や紹介客が増え、需要が拡大する可能性があります。

これらの工夫を凝らすことで収入を上げることが可能ですが、各地域の特性や天候状況によって異なるため走行エリアの需要や状況を把握し適切な戦略を立てることが重要です。

タクシードライバーに向いている人の特徴

タクシードライバーに向いている人には、以下のような特徴があります。

運転が好き

タクシードライバーは、長時間の運転が求められる仕事です。運転が好きであり車を運転することに興味や喜びを感じる人が向いています。また、道路交通法を守りながら安全かつ快適な運転ができることが重要です。

自己管理ができる

タクシードライバーは、自己管理能力が求められます。運転時間や休憩時間、売り上げなど自分自身で乗務中のスケジュールや健康管理をしっかりと行う必要があるため、時間の管理や体調管理をきちんと行える人が向いています。

気配りができる、コミュニケーション能力が高い

タクシードライバーは、様々な乗客と接する仕事です。乗客の要望やニーズに対して敏感に気づき・配慮することが重要であり、丁寧な接客や心地よい空間づくりを心掛けることでお客様の満足度を高めることができます。また、お客様との円滑なコミュニケーションを図ることで信頼関係を築きサービスの向上につなげることができますので、聞き上手であり、適切な会話を通じてお客様とのコミュニケーションを楽しめる人が向いています。

1人でも楽しく働ける

タクシードライバーは、1人で車内にいることが多いため、自己満足感や1人での楽しみ方を見つけられることが重要です。自分自身と向き合い1人の時間を充実させることができる人が向いています。

上記の特徴を持つ人は、タクシードライバーとしての適性が高いです。ただし、それぞれの特徴は努力や継続的な学習によっても向上させることができます。

タクシードライバーになるには

タクシードライバーになるには「普通自動車第二種免許」の資格が必要です。この免許は、「普通自動車第一種免許」を取得してから3年以上経過している必要があります。その上で教習所にて運転技術や交通法規などを学び試験に合格することで取得できます。自分自身で取得することもできますが、ほとんどのタクシー会社では、入社後に「普通自動車第二種免許」の取得をサポートする制度があります。入社後に会社が指定する期間や条件で免許を取得し、免許取得後にタクシードライバーとして勤務することが可能です。

ここまで、タクシードライバーの仕事や資格についてご紹介しましたが、全国にある様々なタクシー会社から自分が身を置く最適な1社を見つけるためには、会社ごとの特徴を理解して、自分に合う会社を選ぶことが大事です。

タクシー会社選びに迷ったときは、以下のようなポイントに着目しながら、応募先を検討してみると良いかも知れません。

会社の規模で選ぶ

タクシー業界にももちろん様々な規模の会社があります。大手、準大手、中小、それぞれにメリットとデメリットがあるので、入社を決める前に良く理解しておきましょう。

大手企業・準大手企業

例えば東京都には、大和自動車交通、日本交通、帝都自動車交通、国際自動車(kmタクシー)の「大日本帝国」と呼ばれる大手四社が有名です。その他にグリーンキャブ、東都自動車、日の丸自動車という準大手が続きます。

タクシー大手求人を選ぶメリット

大手のタクシー会社であれば福利厚生や教育環境、研修制度が充実している傾向があります。また知名度も高いため、無線配車やアプリ配車の件数も多く比較的安定して売上をあげやすいインフラが整っている傾向がある点がメリットです。さらには会社基盤が安定していることから景気の影響に伴うリストラや倒産などのリスクは小さいです。そのタクシー会社専用の乗り場や、法人顧客が居てタクシーチケットの利用が多いなども会社によってはあります。

タクシー大手求人のデメリット

求職者からの応募が多く採用基準や採用倍率が高い傾向があるほか、入社後研修があるとはいえ接客接遇の基準は比較的高いといえます。そのため、面接時点でも身だしなみや言葉遣いをしっかり見られる企業が多く、その観点で見送りになってしまう場合があります。また就業や稼働に関する規律やルールも中小よりは厳しくなるため、自由度高く働きたいと思われている方にとっては窮屈な環境に感じられる場合があります。

中小企業

タクシー中小求人を選ぶメリット

中小規模のタクシー会社は、歩率が高い企業(後述)があり自分の実力次第では大手よりも稼げる環境がある会社があります。また、従業員数が少ないゆえにいわゆるOJT研修が発達している傾向があります。先輩後輩の関係性が深かったり、従業員一人ひとりをしっかり面倒見てくれる傾向があるようです。さらに、大手企業のように細かい規程やルールが無い場合は、比較的自由度の高い働き方をできる会社も中にはあります。特に中小の場合、そのタクシー会社独自の社風が会社のルールに反映されており、ガツガツ流しで稼ぐのが苦手な方や、ノルマのプレッシャーに弱い方、日勤のみや定時など、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるなど、それぞれ独自の特徴があるので、良く見てみることをおすすめします。

タクシー中小求人のデメリット

体系的な教育・研修制度という意味では大手の方が整っている傾向はあります。また無線やアプリ配車の設備が不十分な会社の場合、先輩にどのようにしたら稼げるか聞くなどしながら職人技のように足で稼ぐテクニックを身に付ける必要がある場合もあります。ただこの点は一概にデメリットともいえず特徴の一つと考える方が良いでしょう。

タクシー会社大手に関する勘違い

タクシーの求人転職に関するご相談で良くある勘違いは、

  • 大手タクシー会社の方が給料が高い
  • 大手タクシー会社の方が歩率が高い
  • 大手タクシー会社の方が無線配車が多い(稼げる)
  • 大手タクシー会社の方が福利厚生が充実している

などが挙げられます。しかしながらいずれも一概にそうとは言えません。例えば歩率は中小企業の方が高いケースは多々あります。歩率は高い方が営業売上に対する乗務員収入が高くなりますので、歩率が高い理由で大手でなく中小を選択される方は特に経験者(現任)の方は多いです。

無線配車件数やアプリ配車件数は大手タクシー会社の方が多いことは事実ですが、この件数が多ければ稼げるかというとそうとは限らないという点を認識しておく必要があります。それは大手タクシー会社ほど稼働しているタクシー台数も多いことになり、1台のタクシーが受けられる無線配車件数に依るところがあるためです。

福利厚生については、総じて大手企業の方が充実している傾向にあることは間違いないですが、中小企業でも似た設備・制度が充実しているところは多くあります。中小企業だからと食わず嫌いせずに、良く見てみることをぜひおすすめします。

関連記事 タクシードライバーの給与体系・仕組み
関連記事 タクシードライバーの給料・年収・手取りについて
関連記事 タクシー運転手が高収入を得るコツや稼ぎ方とは?【徹底紹介】

無料会員登録

歩合率の高さで選ぶ

給与面に重きをおいて考えるのであれば、歩合率が高い会社を選ぶのがおすすめです。タクシードライバーの収入は基本的に歩合制なので、歩合率の高さによって売り上げから得られる給料が変わります。

万が一の補償の充実度で選ぶ

タクシー会社を選ぶうえで、万が一の際の補償はとても重要なことです。具体的には稼働中に事故に遭ってしまった場合です。安全運転を心がけていても、いつどのタイミングでトラブルが起こるかは分かりません。万が一の事故や故障でも、しっかり対応、補償してくれる会社を選んでおくことで安心して働くことができます。

主となる営業エリアで選ぶ

そのタクシー会社が得意としている営業エリアも重要なポイントです。例えば東京都内でも新宿駅や品川駅などのターミナル駅付近で営業をするのと、郊外やロードサイドのショッピングモール付近で営業をするのとでは、稼ぎ方が全く異なります。自宅からタクシー会社のアクセスが良好であっても、タクシー会社の車庫から主な営業エリアまで行くのに時間が掛かっていては実質的な稼働時間が減ってしまい期待したとおりに営業売上をあげられないなどのケースが発生する場合もあります。この辺りも良くチェックしておく必要があります。

会社の立地で選ぶ

会社の車庫の立地も重要なポイントです。車庫が家から通いやすいところにあれば、通勤に時間をかけることなく、通勤のストレスも減らすことができます。また車庫が街の中心地に近いところであれば、始業後すぐにお客様を乗せられる可能性があり、効率よく売り上げを上げることが期待できます。多くのタクシー会社は仮眠室や浴場を備えています。会社と家の距離が遠い場合でも、そのような設備を上手に使うことで体を休められ、効率よく時間を使うことができます。

タクシー会社を選ぶポイントは様々です。一概にこれがよいという条件はありません。よく会社を比較して自分に合う会社を選びましょう。また、各タクシー会社のメリットやデメリットは求人サイトの文章だけではわかりにくいものですので、転職をお考えの方は、ぜひ弊社担当アドバイザーへご相談ください!

ドライバーズワークの公式ウェブサイトであるタクノート -タクnote- では、タクシーに関連する様々なコラムを豊富に取り揃え、タクシードライバーとしての知識やスキル、業界の最新トレンドなど貴重な情報を提供しています。ぜひタクノートを利用して、あなたのタクシードライバーとしてのスキルや知識を向上させましょう!

未経験歓迎の求人

未経験歓迎の
求人一覧はこちら

大手企業の求人

大手企業の
求人一覧はこちら

この記事を書いた人

株式会社ミライユのロゴ

株式会社ミライユ
ドライバーズワーク編集部

株式会社ミライユは2014年に創業、少子高齢化・労働力不足といった社会問題を雇用創出や就職支援を通じて解決すべく、社会貢献性が高い業界・領域に特化して転職支援サービスを展開している企業です。中でもタクシー業界、運送・配送業界、警備業界、10代20代の転職市場に精通しています。

タクシードライバーへの転職で失敗しないために

タクシードライバーの求人をお探しならドライバーズワークご登録・ご相談ください!ドライバーズワークは東京・神奈川・愛知・大阪などの関東・東海・関西エリアを中心としたタクシードライバー(運転手・乗務員)求人サイトおよび転職支援サービスです。タクシー業界に特化した詳しい求人情報が満載!ご登録はかんたん1分無料!タクシー業界の知識量も豊富な、専任のキャリアアドバイザーが一人ひとりの担当に付き、転職にまつわるあなたのお悩みにお答えするだけでなく、転職をするべきなのかどうか、転職をする場合にどういった基準で会社選びをすれば良いか、などを一緒に考え丁寧にお伝えします。まだ転職するかどうかを迷っている段階の方も大歓迎ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

無料会員登録

関連記事

タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは

タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは

【重要】2024年2月29日付で、東京都、神奈川県、大阪府で「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」のうち地理試験の廃止が決定しました。詳細はご就業先へご確認ください。 タクシードライバー(タクシー運転手)に必要な資格の概要 タクシードライバー(タクシー運転手)に必要な資格は二種免許です。 東京・神奈川・大阪の一部の都心エリアでタクシー運転手として働くには地理試験の合格が必要になります。 タクシー運転手と一括りにしましたが、法人に所属して乗務する運転手と個人で乗務する運転手の2種類があり、それぞれ法人と個人のタクシー運転手になる方法は少し異なります。 法人タクシーと個人タクシーで運転手に必要な資格は異なる? まずは、法人と個人でタクシー運転手になるまでの流れを確認しておきましょう。 これを見てお気づきのように、法人に所属してタクシー運転手になる場合であっても、個人としてタクシー運転手になる場合であっても、必要となる資格は同じです。 関連記事 個人タクシーの運転手になるには?法人タクシーとの違いとは タクシー運転手(タクシードライバー)に必要な資格 ・二種免許の取得(受験資格:満21歳以上、第一種免許を取得してから3年が経過している) ・地理試験の合格(東京都・神奈川県・大阪府のうち一部の地域でタクシー運転手になる場合) タクシー運転手として、お金をもらってお客様を乗せる場合には必ず二種免許を取得しなければなりません。二種免許の受験をするには、21歳以上かつ、第一種免許を取得し、免許停止期間を除いて3年以上経過している必要があります。 また、東京都・神奈川県・大阪府のうち一部の地域でタクシー運転手になる場合には、該当エリアの道や建物について詳しくなくてはならず、地理試験の合格が必要となります。 「二種免許」とは 自分の車を運転するのに必要な免許は「第一種運転免許」、タクシーやバスのように"事業としてお客様を乗せてその対価としてお金を頂く場合"に「第二種運転免許」が必要になります。 一般的な乗用車を運転する際に必要になるのが「普通自動車第一種運転免許」なので、タクシー運転手として働くには「普通自動車第二種運転免許」が必要、ということになります。「二種免許」が必要とされる車両には、一般のナンバープレートとは異なる商業ナンバーがつけられています。 二種免許については、道路交通法の第八十六条に次のように規定されています。 『旅客自動車であるものを旅客自動車運送事業に係る旅客を運送する目的で運転しようとする者は、当該自動車の種類に応じ、第二種免許を受けなければならない。』 あくまで旅客自動車としてお金をもらってお客様を運ぶために必要であり、家族や友達を乗せることは事業目的ではないので一種免許で問題ありません。お客様を乗せずにタクシーを運転するだけであれば二種免許は不要です。あくまで、お客様を乗せてお金を頂く場合に二種免許が必要となるのです。ちなみに、飲み会の帰りにお世話になる運転代行を行う場合も二種免許が必要になります。 関連記事 二種免許の取得について 関連記事 【地理試験の疑問】過去問・テキストの入手方法や受験場所・時期!タクシードライバーになるには必要? 「二種免許」の種類 通常の運転免許に中型や大型といった種類があるように、二種免許にも車両の大きさや種類に併せた分類がございます。タクシー運転手に必要な資格は「普通第二種免許」ですが、バスの運転手であれば「中型第二種免許」や「大型第二種免許」が必要になります。中型と大型は乗車人数や車両の重要によって区分されています。 さらに二種免許の中にはマイナーな資格ですが、「大型特殊第二種免許」と「牽引第二種免許」がございます。 「大型特殊種免許」はクレーン車やショベルカーなどが該当しますが、そういった特殊車両を旅客目的で使用されることは少ないので、あまり実用性のある免許ではないようです。「牽引第二種免許」はトレーラーバスのために必要ですが、現在は西東京バスの「青信号」が唯一のトレーラーバスなので、こちらも実用性のあまりない免許です。 大型免許を所有していれば、中型二種や普通二種も兼ねることができるので、バスの運転手がタクシー運転手になる場合、そのままでOK、ということになります。 二種免許の受験資格 二種免許の受験資格は満21歳以上であり、第一種免許を取得してから3年が経過している事が条件です。免許取り消しなどにあっていた場合は、その停止されていた期間は除いた期間の累積となります。大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許、大型特殊免許の第一種免許のうちひとつでも3年以上あればOKです。 また、視力は両目0.8以上片目0.5以上と第一種免許の両目0.7以上、片目0.3以上と比べて若干厳しくなっています。さらに立体感を図るための視力検査も行われます。他人の命を預かることにもなるのでこうした適性検査が厳しくなるのも納得ですね。 二種免許の学科試験 問題形式はマークシート式で全部で95問。(文章問題90問、イラスト問題5問)。文章問題が1問1点、イラスト問題が1問2点の合計100点満点の試験です。90点以上で合格です。一種の試験に比べ応用問題が多く、難易度も高くなっています。 また普通第二種と大型第二種、大型特殊第二種、けん引第二種の試験問題が同じであるため、タクシー運転手になりたくても、バスに関しての問題なども解く必要があります。ちなみに、他の二種免許を取得している場合は学科試験免除になります。 二種免許の技能試験 一種免許取得の時と同様に教習所内での試験と路上試験があります。第一種免許に比べ採点内容の基準は厳しく90点以上(一種免許の技能試験は80点以上)で合格となります。教習所内ではV字型の鋭角コースの旋回や縦列駐車、方向転換が出題されます。 二種免許取得に苦労する人は意外にも運転技術に自信のある方のようです。普段の運転でついてしまった癖によって不合格になってしまうケースも多いようです。もう一度基本的な運転技術を改めて見直すようにすることが必要です。 二種免許取得に必要な講習 二種免許取得に必要な上記の学科試験と技能試験に合格した後、応急救護処置講習と旅客者講習という講習を受講する必要がございます。 講習名 主な内容 講習時間 料金 応急救護処置講習 ・応急救護処置の基礎知識・応急救護の実技(心肺蘇生法、止血法等) 6時間 8,400円 旅客者講習 ・運転に係る危険の予測・夜間や悪条件下での運転・子供、高齢者、身体の不自由な方への対応 6時間 18,600円 出典:一般社団法人東京指定自動車教習所協会 二種免許取得期間と金額について ①自分で教習所に通って取得するパターンと②二種免許取得制度があるタクシー会社に入社してから取得するパターンがございます。 ①の場合、通いと合宿で多少前後しますが、220,000円~250,000円で7~10日ほどで取得可能です。 ②の場合、費用を会社で全負担してくれるところがほとんどなので費用については心配することはありませんが、一定期間以上勤務しないと返済義務が発生するといった会社も多いです。多額の免許取得費用を負担してすぐに辞められては会社も利益が出せないので当然ですね。応募条件や面接などで確認しましょう。 「地理試験」について 東京・神奈川・大阪といった都市部でタクシー運転手になるためには地理試験に合格する必要があります。タクシー運転手はお客様を安全かつ迅速にお送りする必要があるため、営業区域内の地理について詳しくなければなりません。営業エリア内にある道路や交差点の名称などをはじめ、有名な建物の所在地などの知識が必要になります。このほか、目的地まで向かう際の最短ルートや、そのルートの運賃や所要時間なども正確に把握しておくことが必要です。 地理試験が必要な具体的なエリアについて以下のとおりです。 東京都・・・23区と武蔵野市、三鷹市(23区は、別名特別区とも言われています) 神奈川県・・・横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市 大阪府・・・大阪市、池田市、箕面市、茨木市、高槻市、摂津市、島本町、豊中市、吹田市、東大阪市、八尾市、守口市、門真市、堺市、高石市、泉大津市、和泉市、忠岡町 地理試験の内容について 地理試験の正式名称は「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」であり、「指定のエリアに関する地理に関する内容」と「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」の二科目がございます。両方とも合格して初めてその地域でタクシードライバーとして従事できるようになります。 「指定のエリアに関する地理に関する内容」としては、地図で示された主要幹線道路を答えるものと地図で示された主要施設を答えるものが出題されます。応用問題として、主要施設と市区町村、駅との関係を問うものや、乗車地から降車地までの最短経路を問うものなどがあります。 「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」については、下記のような内容が出題されます。 法令・・・道路運送法、タクシー業務適正化特別措置法、その他の関係法令に関すること 安全・・・当該指定地域における交通事故の発生状況、交通事故の防止及び事故発生時の措置に関すること 接遇・・・タクシーの運転者の基本的な心構え及び接遇に関する事項や高齢者・障害者等の乗車、降車等におけるタクシー運転者の対応に関すること 地理試験の試験会場について タクシーの地理試験の開催場所は、各県のタクシーセンターにて実施しています。以下に東京、神奈川、大阪の地理試験会場についての詳細を記載します。また、大阪の地理試験の概要が変更になりタクシーセンターでの講習(4日間)を受講するのが義務付けられており、講習の最終日に地理試験を受ける流れになります。 東京都の地理試験会場について 施設名 公益財団法人東京タクシーセンター 住所 東京都江東区南砂7-3-3 開催日 月・火・金曜日(但し、休日、祝日及び12月29日から12月31日までと1月2日、1月3日を除く) 受付時間 「地域に係る地理」を受験される場合は午前10時まで「法令、安全及び接遇」を受験される場合は午後1時まで 所要時間 各科目申請手続きから合格発表まで概ね2時間 受験料 各科目ごとに3,400円) 問題数 地域に関する地理の科目は40問中32問以上で合格法令、安全及び接遇の科目は45問中36問以上で合格 合格発表 所要時間内に発表します 持ち物 受験料、運転免許書、筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン) 参考URL 公益財団法人東京タクシーセンター 神奈川県の地理試験会場について 施設名 一般財団法人神奈川タクシーセンター 住所 神奈川県横浜市中区日ノ出町二丁目130番地 開催日 月・金曜日(※月曜日は法令、安全及び接遇の試験のみ) 受付時間 「地域に係る地理」を受験される場合は午前9時~9時20分まで「法令、安全及び接遇」を受験される場合は月曜日午後1時~1時20分、金曜日午後2時~2時20分 試験時間 各科目1時間 受験料 各科目3,400円 問題数 地域に関する地理の科目は40問中32問以上で合格法令、安全及び接遇の科目は45問中36問以上で合格 合格発表 所要時間内に発表します 持ち物 受験料、運転免許書、筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン) 参考URL 一般財団法人神奈川タクシーセンター 大阪府の地理試験会場について 施設名 一般財団法人大阪タクシーセンター 住所 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目5番9号 開催日 事前に申込みが必要なので、タクシーセンターに要確認 受付時間 事前に申込みが必要なので、タクシーセンターに要確認 試験時間 各科目1時間 受験料 各科目3,400円 問題数 地域に関する地理の科目は文章問題40問(○×式:25問、選択肢式:5問、地図問題:10問)80点以上で合格法令、安全及び接遇の科目は文章問題15問(○×式:10問、選択肢式:5問)80点以上で合格 合格発表 所要時間内に発表します 持ち物 受験料、運転免許書、筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン) 参考URL 一般財団法人大阪タクシーセンター 地理試験のポイント 試験問題は、基本問題25問、応用問題25問という構成です。前半の基本問題をなるべく全問正解できるようにするのが合格への近道です。 基本問題は、東京であれば6パターンの主要幹線道路、交差点図と主要施設図が用意され、必ずその中から出題されることが決まっています。この6パターン×2の12パターンの幹線道路、交差点、主要施設を完全暗記してしまい25点確実に得点できるようになってしまえば、応用問題は25問中7問正解すればよいことになります。 地理試験の初回での合格率は一般的に4割くらいと言われ、難易度の高い試験といえます。何度でもチャレンジできる試験なので、繰り返しトライして合格する方もたくさんいらっしゃいます。1度失敗してもあきらめずにチャレンジしましょう。 勉強方法としてはやはり暗記がポイントです。各タクシーセンターでは過去問題集が販売されていますので、ひたすら暗記に取り組みましょう。タクシー会社によっては入社後の研修として地理試験の勉強ができる会社もあるのでそういった研修を利用するのも一つの手でしょう。 暗記することはとても大変なことですが、お客様の行き先に最短ルートで案内できたり、効率的に流し営業ができるようになったりと実務に直結することなので試験のために、というより実務でどう活かしていくか、を考えて勉強を進めるとよいでしょう。 関連記事 【地理試験の疑問】過去問・テキストの入手方法や受験場所・時期!タクシードライバーになるには必要? タクシー運転手に必要なスキルについて タクシー運転手になるためには以下のようなスキルも大切なので試験勉強と併せて日々磨いていきましょう。 安全運転のスキル 当然のことながら運転技術は必要です。タクシー運転手に求められる運転技術は、安全運転であること。また、丁寧な運転であることです。事故を起こさないことはもちろんですが、急ブレーキや急発進も避けてください。なるべく車の揺れが少ない運転ができるとお客様の満足度も高くなるでしょう。運転が荒くならないように気を配り、お客様を不快にさせないよう心がけてください。コップに水をいれて零さないような練習も効果的かもしれませんね(笑) 接客のスキル 忘れてしまいがちですが、タクシー運転手は接客業です。接客のスキルも大切です。人と接するのが好きでコミュニケーション能力のある方、どんな人に対しても笑顔で明るく接することのできる方は、接客スキルが高いケースが多いでしょう。また、気配りができることも大事なスキルの1つです。些細なことであっても、常にアンテナを張って、お客様に対して丁寧に接することが大事です。 地図を暗記するスキル タクシー運転手という仕事柄、地図を暗記できるスキルはあったほうがよいでしょう。タクシーにはカーナビが搭載されていることが多いですが、カーナビを入力している時間は意外とお客様のストレスになってしまうもの。やはり自分の走るエリアの地理には詳しいほうがよいでしょう。すぐに道を覚えられるスキルがある方はタクシーの仕事も難なくこなせるはずです。 いかがでしたでしょうか。ここまでタクシー運転手に必要な資格やスキルについて見てきました。タクシー運転手は努力次第で収入アップが見込める仕事です。ぜひタクシー業界で活躍してみてはいかがでしょうか。もし今、転職先を探しているのであればタクシードライバー・運転手の求人・転職ならドライバーズワークをご利用ください。 関連記事 タクシー運転手が知っておくべき接客やビジネスマナー 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は?

タクシードライバーの給与体系・仕組み

タクシードライバーの給与体系・仕組み

タクシー業界の給与(賃金)体系は、他の業界とは少し変わっており、基本的に歩合制が採用されています。固定給制はほとんどありません。実はひとことで歩合制といってもタクシー業界の歩合制にはいくつかのパターンがあり、それぞれ給与の支給体系が異なります。この記事ではそれぞれの特徴とメリット、デメリットをご紹介します。 ※注意※ 以下でご紹介する賃金体系の定義はあくまで一般的なものであり、企業によって解釈が異なる場合があります。具体的に転職をお考えの際には、固定給、歩合給、賞与それぞれの支給方法を具体的にチェックしておくことを推奨します! タクシードライバーの平均年収 タクシードライバーは、交通機関の一環として日常的に利用され、人々の移動をサポートする重要な役割を果たす職業です。その一方で年収は、地域や経験などの要因によって大きく影響されることがあります。 タクシードライバーの平均年収は、運転スキルや勤務地、勤務時間、乗客対応の質など、多くの要因に左右されますが300〜400万円といわれています。参考までに全産業労働者の平均年収は令和3年度賃金構造基本統計調査によると約489万円でフルタイムで働く現役世代のみの平均年収は一般的なサラリーマンより高い傾向にあります。大都市圏では需要が高く、深夜や早朝などの時間帯に活動するドライバーは、比較的高い収入を得ることができる場合があります。逆に、地方地域では需要が制限されているため、収入もそれに比例して低くなることがあります。 さらに、ドライバーの経験や配車会社も年収に影響を及ぼします。経験豊富なベテランドライバーは、交通ルートやお客様のニーズを理解し、効率的に運転するスキルを持っていることが多いため、高収入を得ることができることがあります。一方、初心者のドライバーは、経験を積む過程で収入が上昇することが一般的です。 タクシードライバーの給与体系は、通常、基本給と歩合給、ボーナス、手当などが含まれます。基本給は安定した収入を提供し、歩合給は運転した距離や売上に応じて報酬が決まるため、効率的な運転やお客様対応が重要です。ボーナスや手当は、会社や地域によって異なりますが、これらの要素も年収を支える一翼を担っています。 最近では、配車アプリやタクシー配車プラットフォームの普及により、ドライバーは自身の努力次第で収入を増やすチャンスが増えています。高評価を得ることで乗客からの評価が上昇し、さらなる仕事の機会が得られることもあります。 関連記事 タクシー運転手が高収入を得るコツや稼ぎ方とは?【徹底紹介】 タクシードライバーの勤務体系 タクシードライバーの勤務体系は、大きく分けて隔日勤務、日勤勤務(昼日勤)、夜勤勤務(夜日勤)の3種類があります。隔日勤務はタクシー業界で一番オーソドックスな働き方です。一回の勤務時間は20時間前後(休憩3時間)、勤務回数は1か月当たり11~13日で残りの日数は全て休日となります。隔日勤務は、いわば二日分を一度にまとめて働く形のため、安定した収入を得ながら休日も多く取得できるというメリットがあります。日勤勤務は一般企業のオフィスワークのように日中に働くもので一日の勤務時間が8時間程度(休憩1時間)、働く時間帯は概ね朝7時~夕方5時まで、勤務日数は1か月22~24日前後です。体に負担をかけたくない方や、昼間のみ働きたい子育て中の方などが多く働いている傾向にあります。夜勤勤務は一日の勤務時間は8時間程度(休憩1時間)働く時間帯は夕方5時~夜2時までで、勤務日数は1か月22~24日前後です。深夜帯には運賃が深夜割増になるため、昼日勤に比べ収入が多くなります。 関連記事 タクシードライバーの勤務体系・勤務時間を勤務スタイルの例で徹底解説!   タクシー運転手の年収や給料に関する様々な賃金体系 タクシー運転手の給与は、勤務体系や努力、地域などによって大きく異なり、A型賃金、B型賃金、C型賃金、AB型賃金などが広く採用されています。それぞれの賃金体系の特徴やメリット、デメリットについて紹介します。 A型賃金 A型賃金は、固定給制で一般企業のサラリーマンに近い賃金体系です。A型賃金のタクシードライバーは、売上や走行距離に関係なく、基本給、各種手当、賞与など、決められた給料をもらうことができます。(B型やAB型ほどでは無いですが一部歩合給がつく会社もあります。)安定した収入を得ることができますが、反面、高収入を得ることは難しいです。A型賃金のタクシードライバーは、主に正社員として働く人が多く、勤務時間や休日も決まっています。そのため、プライベートな時間を確保しやすいですが、自由度は低いです。また、A型賃金のタクシードライバーは、会社から車両や燃料代などの費用を負担してもらえることが多いですが、その分、給料から差し引かれることもあります。昔は主流であった形ですが、近年は燃料高騰の背景もあり、首都圏でこの体系で展開しているタクシー会社はほぼ無いのが現状です。 【A型賃金のメリット】 A型賃金のメリットは何といっても固定給の割合が高く収入の安定感を感じやすいことです。タクシードライバーに従事するにあたって、固定給と歩合給、どちらを重要視した賃金体系を選択するかは大きな岐路ですが、歩合給の割合(歩率)が高い体系や完全歩合給の場合と異なり、A型賃金の場合は営業売上が少なくても給料が例月と比べて変動しにくい特徴があります。また、タクシー会社によっては、一般企業のサラリーマンのように勤続年数やそれまでの評価に応じて固定給が上がる場合もありますので、着実に給料を伸ばしていくことが可能です。特に未経験者で初めてタクシードライバーにチャレンジされたい場合は、A型賃金からスタートするのは安心して入りやすいといえます。 【A型賃金のデメリット】 ほぼ固定給だと考えると、他の体系に比べて営業売上が収入に反映されにくい点が挙げられます。歩率が相対的に低い、または歩率を見ない設定のため、営業売上が高いタクシードライバーからすると、成績の低いドライバーの収入を見て不満を感じる場合があるかも知れません。 【 A型賃金のタクシードライバーの平均年収】 A型賃金のタクシードライバーの平均年収は約300万円~400万円です。これは他の賃金体系に比べて低い方ですが、安定性が高い分、リスクも少ないです。また、A型賃金のタクシードライバーはボーナスや昇給などの待遇も期待できます。 A型賃金のタクシードライバーの年収は以下のように計算されます。 - 基本給:約20万円~25万円 - 手当:約5万円~10万円(残業手当や深夜手当など) B型賃金 B型賃金は歩合給制です。B型賃金のタクシードライバーは、売上や走行距離に応じて給料が変動します。歩率が比較的高く、自身が稼いだ分が給料に反映されるわかりやすい賃金体系のため高収入を目指すことが可能ですが不安定である点が特徴です。B型賃金のタクシードライバーは、主にパートやアルバイトとして働く人が多く、勤務時間や休日も自由に決めることができます。そのため、自分の都合に合わせて働くことができますが、プライベートな時間を確保するのは難しいです。また、B型賃金のタクシードライバーは、会社から車両や燃料代などの費用を負担してもらえないことが多いですが、その分、給料から差し引かれることもありません。 【B型賃金のメリット】 経験が豊富で、常に高い水準の営業収入をあげることが可能なタクシードライバーにとっては、給料を一番稼ぎやすい賃金体系です。B型賃金の給料の計算式は(月間売上)×(歩率)になりますから、営業売上が大きければ大きいほど、自分の給料に直接跳ね返ってくる完全成功報酬型の賃金体系です。一方、タクシー会社にとっても売上に準じて給料を支払うことになるため、経営リスクの非常に小さい賃金体系ともいえます。 【B型賃金のデメリット】 営業収入が良くない場合に給料が著しく低くなる可能性がある点です。都道府県ごとに最低賃金が法令で定められていますので、月収が全く0になることはありませんが営業収入によっては他の賃金体系に比べて給与は少なくなる場合があります。 【B型賃金のタクシードライバーの平均年収】 B型賃金のタクシードライバーの平均年収は約400万円~700万円です。これは他の賃金体系に比べて高い方ですが、収入が不安定な分、リスクも大きいです。また、B型賃金のタクシードライバーはボーナスや昇給などの待遇は期待できません。 B型賃金のタクシードライバーの年収は以下のように計算されます。 - 基本給:約5万円~10万円 - 歩合:約40~55%(売上や走行距離による) AB型賃金 AB型賃金は、A型とB型の特徴を組み合わせた賃金体系です。AB型ドライバーは基本給や固定給に加えて歩合給やボーナスが含まれ、需要の変動に対するリスクを軽減しつつ、実績に応じて報酬を増やす仕組みを取り入れています。タクシー運転手自身の運転スキルやお客様対応が収入に直結するため、努力が報われる賃金体系と言えるでしょう。昨今のタクシー会社で一番採用されている賃金体系となります。 【AB型賃金のメリット】 AB型賃金のメリットとしては、A型賃金のメリットである月給の安定感と、B型賃金のメリットである頑張った分が給与に反映される成功報酬がバランス良く得られる点が挙げられます。賞与が歩合の一部にはなりますが、営業売上で頑張って稼いだ分は、歩合給と賞与に反映されます。仮に営業売上が思うように行かなくてもB型賃金のように給料が大きく変動することが無いので、続けやすいともいえます。また同じ年収だったとしても、B型賃金と比較すると社会保険料が安くなりやすいというメリットもあります。 【AB型賃金のデメリット】 冒頭の注意書きに記載した各社の解釈はこのAB型賃金で一番起きており、賃金体系の定義の解釈が不透明である点はデメリットのひとつといえます。タクシー会社によっては、A型賃金に近い形式、B型賃金に近い形式などさまざまで、少し複雑な体系です。固定給、歩率、賞与の支給方式それぞれがどう定められているのかをしっかり確認する必要があります。わかりにくい場合は、ドライバーズワークのような転職支援サービスに登録し、相談してみることをお勧めします。 【AB型賃金のタクシードライバーの平均年収】 AB型賃金のタクシードライバーの平均年収は約400万円~600万円です。これは他の賃金体系に比べて高い方と言えます。リスクを軽減しつつ能力に応じて収入が変わるので、やりがいがあると言えるでしょう。 AB型賃金のタクシードライバーの年収は以下のように計算されます。 - 基本給:約18万円〜 - 歩合:約30~50%(売上や走行距離による) - 賞与:年に数回 C型賃金 C型賃金は、歩合給制です。C型賃金のタクシードライバーは、B型賃金と給料の計算方法が異なり、月間売上と歩率での計算ではなく、月間売上から管理費や燃料代などの費用を差し引いた残額を基準に給料が計算される賃金体系です。リース方式とも呼ばれ、車両を自身で持ち込み個人タクシーに近い形式で行われます。非常に稀な給与体系で首都圏ではほとんど見かけませんが、地方では採用している企業もあるようです。 【C型賃金のメリット】 営業収入から必要経費を差し引いた金額が概ね自身の給料になることになりますので、その営業エリアに精通したベテランのタクシードライバーにとっては、一番給料が高い体系といえます。また、出勤や休みをある程度自由に決められる点が特徴です。 【C型賃金のデメリット】 B型賃金以上に給料が変動しやすい点です。業務委託や個人事業主と似た働き方になるため、営業収入が少なくてもタクシー会社に収める管理費などの費用は固定で発生し実質的な給料がマイナスになることも考えられます。また、自身で持ち込む車両や設備のメンテナンス、タクシー会社に収める以外の費用の管理も自身に求められます。安定して続けていくためには、ひとりの経営者のような感覚をもって、収支をしっかり管理していくスキルが求められます。   タクシードライバーとして給料を上げるコツ タクシードライバーは、効率的な運転やお客様対応の質向上など、さまざまな方法を通じて収入を増やすことができます。以下では、その具体的なポイントをご紹介します。 効率的な運転 効率的な運転スキルを身につけることで、燃費を改善し、運転距離に対する収入を最大化できます。急ブレーキや急発進を避け、スムーズな運転を心がけましょう。また、交通情報を把握して適切なルートを選択することも重要です。 高いサービス品質 お客様のニーズに敏感に対応し、丁寧な接客や安全運転を心がけることで、高評価を得ることができます。高評価を獲得することで、リピート利用が増える可能性があります。 深夜やピーク時の活用 22時以降は終電が無くなるなどによりタクシー利用者が激増します。また深夜帯は深夜割増料金になるため日中よりも売上を稼ぎやすくなります。そのため夜勤勤務(夜日勤)の働き方は一部のタクシードライバーには大変人気があります。 待機場所を工夫する 駅で待機しているタクシードライバーは多いですが、駅は駅でも、ターミナル駅などの乗降客数が多い駅や、オフィス街付近の駅などは、住宅地の駅よりも多くのタクシー利用者が見込めます。また病院、空港、商業施設、イベント会場等でもタクシー利用を期待できます。その日の天気・天候によってもタクシー需要は変動するため、自分が営業しようと考える地域の情報は常日頃から調べて頭に入れておくと売上アップにつながります! 道を覚える 同じ目的地へ乗客を乗せてお連れするにしても、次の乗客を探すために流すにしても、比較的空いている道を通るのと混雑した道を通るのとでは到着までに要する時間がもちろん変わります。さらに渋滞に巻き込まれてしまっては走行効率が下がってしまいますし、本来乗せられたかも知れない乗客を逃してしまう場合もあるかも知れません。各曜日や各時間帯での渋滞ポイントや空いている道を把握しておくことで売上アップにつなげることができます。 長距離の利用者を見つける タクシー料金はもちろん距離によりますので長距離利用の乗客を乗せられることはタクシードライバーの給料アップに繋がります。夜間や終電後の都心のオフィス街や繁華街などは、郊外に住んでいる方がタクシーを利用する傾向があるのでタクシーの長距離利用を見込める乗客が集まっている場所を把握し、そのエリアで効率よく乗客を見つけることで売上アップにつながります。 配車アプリの活用 配車アプリを上手に活用して効率的な仕事の受注や顧客の拡大を図ることで、乗客を乗せる機会を増やすことができます。 専門的な知識の習得 観光スポットや地域の特産物、歴史などについての知識を習得することで、乗客への案内やトークを充実させ、リピート率を向上させることができます。   タクシー運転手として働くメリット タクシー運転手として働く際のメリットは、多岐にわたります。この仕事には魅力的な側面が数多く存在し、個人の生活スタイルや価値観に合わせて選ばれることが多いです。 自由度の高い働き方 タクシー運転手は、一定のルートやスケジュールに縛られることなく、比較的自由な働き方ができます。フルタイムやパートタイム、自営業など、自身の生活スタイルやスケジュールに合わせて選べるため、柔軟な労働条件を享受できます。 即日での収入獲得 タクシー運転手として働くと、比較的迅速に収入を得ることができます。ドライバーとしての資格を取得すれば、即座に仕事を始め、収入を得ることが可能です。短期間で仕事を始めて安定した収入を得たい場合に適しています。 地域の知識と人間関係の構築 タクシードライバーは、地域の通りや道路に詳しくなり、地元のお店や観光スポットなどの情報も得ることができます。また、様々な乗客との会話を通じて、新たな人間関係を築くこともできます。 多様な出会いと交流 タクシードライバーは、さまざまなバックグラウンドや職業を持つ乗客と出会う機会があります。これによって、異なる人々との交流やコミュニケーションスキルの向上が期待されます。 需要の変動に対応 特に都市部では、需要の変動によって収入を最適化することができます。ピーク時には需要が高まり、収入が増える可能性があります。 自己成長とスキル磨き 運転技術やお客様対応のスキルを向上させることで、自己成長を図ることができます。また、地域の道路や交通情報に詳しくなることで、自己啓発の機会も広がります。   タクシー運転手へ転職のメリット 「タクシー運転手に転職して良かった」と感じる理由は数多くあります。タクシー運転手としての新たなキャリアに挑戦し、その経験から得られる充実感やメリットについて紹介します。 新しいチャレンジと成長の機会 タクシー運転手に転職することは、新たな職業に挑戦するチャンスです。運転技術やお客様対応のスキルを向上させる過程で、自己成長を実感することができます。日々の仕事において、さまざまな状況に対応し、問題解決力を養うことができるため、自己のスキルアップと成長を実感することができます。 自由な働き方と柔軟なスケジュール タクシー運転手としての仕事は、比較的自由な働き方ができるため、ライフワークバランスを確保しやすいとされています。自身の生活スタイルに合わせて、フルタイムやパートタイム、あるいは自営業として働くことができます。これにより、家庭や趣味、他の活動との両立がしやすく、充実感を感じながら働くことができます。 地域の知識と人間関係の構築 タクシー運転手として働くと、地域の通りや道路に詳しくなり、地元の情報や観光スポットに精通することができます。これによって、乗客との会話が豊かになり、地域の魅力を伝えることができます。また、さまざまな乗客との交流を通じて、新たな人間関係を築くこともできます。 即収入の獲得と需要の変動への対応 タクシー運転手としての仕事は、比較的迅速に収入を得ることができる点が魅力的です。また、需要の変動によって収入が変わるため、需要の高まる時間帯やイベント時に積極的に働くことで、収入を最適化できる可能性があります。 タクシー運転手に転職して良かったと感じる要因は、自己成長、自由な働き方、地域の情報獲得、即収入の獲得、多様な交流の機会など、多岐にわたります。これらのポジティブな経験から得られる充実感は、新たなキャリアに取り組む際の大きな魅力となることでしょう。   まとめ タクシー運転手やタクシードライバーの職業には、その年収や給料に多くの魅力的なメリットがあります。タクシー運転手の年収は、多くの要因に影響されますが、効率的な運転や高品質なサービスが大きな要素となります。 収入は基本給に加え、歩合制や特別手当なども含まれることが一般的です。特に需要のピーク時や特別なイベント時に積極的に勤務することで、収入を最大化するチャンスが広がります。 タクシー運転手の給料は、賃金体系によって異なります。A型、B型、AB型などの賃金体系が存在し、運転手自身の働き方や選択によって変化します。効果的な運転時間の選択や高品質なサービス提供、地域の知識や情報収集などが、給料の向上に寄与します。タクシー運転手としての年収や給料は、単なる運転技術だけでなく、顧客の満足度向上や効率的な運転スキル、需要の活用など、多くの要素によって左右されます。さまざまな努力や戦略を組み合わせることで、充実した収入を得ることができるでしょう。タクシー運転手の職業には、多くのポテンシャルが秘められており、収入の最大化を目指す個々の努力が重要となります。 自由な働き方や即収入、地域の知識獲得、人間関係の構築など、その魅力は多岐にわたります。また、稼げるタクシー運転手として成功するために、効率的な運転スキルを持つことで、同じ距離でも燃費を最適化し、収入を最大化することができます。高品質なカスタマーサービスも欠かせません。乗客の満足度を最優先に考える姿勢や、需要のピークを把握し効果的な運転時間を選ぶことが、収入向上につながります。 稼げるタクシー運転手は、これらの要素をバランスよく備えており、高収入を実現しています。その一方で、自由な働き方や交流の機会、成長の機会など、個人のライフスタイルや価値観に合わせた魅力も存在します。タクシー運転手としてのキャリアは、多くの可能性を秘めており、自身の目標や夢に向かって歩みを進める良き選択肢と言えるでしょう。 関連記事 タクシー運転手が高収入を得るコツや稼ぎ方とは?【徹底紹介】 関連記事 タクシー運転手が「付け待ち」で稼ぐコツやポイントとは?

タクシー運転手(タクシードライバー)になるには?年収、待遇など実は隠れた良い仕事!

タクシー運転手(タクシードライバー)になるには?年収、待遇など実は隠れた良い仕事!

タクシー運転手(タクシードライバー)に対する誤ったイメージ タクシードライバーが足りません。タクシー業界は深刻な人出不足に陥っています。ドライバーズワークはなんとかタクシードライバーになりたいと考える方を増やしたいと思っています。もちろん、現在既にタクシードライバーで仕事をされている方の転職の相談をお受けする機会も多いのですが、タクシードライバー人口を増やすためには、タクシードライバー未経験の方をタクシー業界にお連れしなければなりません。ただ、そのためには世間一般に定着していると思われる、誤ったタクシー業界に対するイメージを払拭する必要があると考えました。ここではタクシー運転手という職業の魅力をドライバーズワークなりに考え発信します。 世間一般的なタクシードライバーのイメージ 周囲の人たちにタクシードライバーについてどのようなイメージを持っているか聞いてみました。 タクシードライバーのイメージ ・不景気の影響を一番先に受け、景気の恩恵を一番先に受ける ・リストラされてどこにも就職先がない人が行き着く業界 ・夜勤もあるのにかかわらず安月給 ・出稼ぎの労働者 ・歩合制の過酷な労働環境 などなど、散々な言われようでした。確かに、この業界への関わりがあまり無いと、似たイメージを持ちがちですよね。 日本人の平均収入はどのくらいなのか? 令和2年9月に発表された国税庁の民間給与実態統計調査によれば、日本人の平均年収は436万円ということです。年収レンジ別の人口としては、男性では年収300万円台の方々が一番人数が多く、女性では年収100万円台の方々が一番人数が多いという結果になっています。これが実態です。 タクシードライバーの平均収入はどのくらいなのか? 安月給というイメージがついてしまっているタクシードライバーですが、実際どうかというとまったくそんな事はありません。タクシードライバーの給料体系は、一般のサラリーマンと比べると歩合の比率が多いです。その比率は各タクシー会社によって変わりますが、おおよそ、売上高の50〜60%がタクシードライバーの給与なることが一般的です。ちなみに、タクシー業界は国土交通省 関東運輸局へ定期的な売上報告義務があり、売上実績なども公表されるため、そのデータをもとにある程度の概算をすることも可能です。タクシー1台当たり、1か月当たり売上高は平均で約54万円で、タクシードライバーの給与にあたる歩率を60%とすると、54万円×60%で想定月収324,000円、その12か月分とした想定年収は3,880,000円と換算できます。年収レンジ別の人口に照らし合わせると、男性の一番のボリュームゾーンが300万円台ですから、その上位にあたります。以上を踏まえると安月給ではないことがわかると思います。なお、歩合制につき、営業成績次第では月給50万円、60万円と稼ぐ方々も多数いらっしゃいます。 関連記事 タクシードライバーの給料・年収・手取りについて 関連記事 未経験でもタクシードライバー(運転手)に就職・転職できる? タクシードライバーの3種類の給与体系 タクシードライバーの給与体系は大きく「固定給与制度」「完全歩合制度」「固定給+歩合給」の3種類に分けられますが、ほとんどのタクシー会社は歩合制を導入しており歩合の比率は売上が高い程比率も高くなります。この固定給と歩合給のバランスや、賞与の有無や支給方法によりタクシー業界では「A型賃金」「B型賃金」「AB型賃金」などの給与方式の名称もありますが、近年この定義に対する解釈はタクシー会社によっても変わってきました。気になるタクシー会社や応募先に対しては、固定給と歩合の比率と賞与の支給方法をそれぞれ確認する方がわかりやすいです。なお、最低賃金が法令により定められていますので、いずれの給与体系であっても、支給が一切無い、もしくは支給額が最低賃金を割り込むことは基本的には無いと考えられます。 関連記事 タクシードライバーの給与体系・仕組み 新着タクシー求人を見る タクシードライバーは高齢でも稼げる!女性でも稼げる! タクシードライバーの年齢層についてですが、現在かなりの高齢化が進んでいます。業界に対するイメージからか、若年層がなかなか志望しないことが背景にあります。一方で、ご年配のタクシードライバーの方々が活躍している事実があります。高齢でも若い方と変わらずに働き、営業成績をあげられる環境がある一方で、営業時間中に誰かからとやかく言われることも無く、比較的自由度が高い点もタクシードライバーという仕事の魅力です。他業種の仕事で、60代や70代になって月給30万円以上を稼ぐことは簡単ではありませんが、タクシードライバーであればそれが普通に可能です。また、女性年収の一番のボリュームゾーンは100万円台ですが、300万円台、400万円台を普通に稼げます。こういった魅力は、意外と知られていないことです。 関連記事 タクシードライバーの平均年齢!高齢化と勤続年数についてのレポート タクシー業界に対する世間一般のイメージ 周囲の人たちに、タクシー業界についてどのようなイメージを持っているかも聞いてみました。 ・不景気の影響を一番先に受け、景気の恩恵を一番先に受ける為利益が出ない ・リストラされてどこにも就職先がない人がいくつく場所なので組織運営が大変 ・ブラック企業 などなど、これまた散々な言われようでした。 タクシー業界のイメージを悪化させたと思われる2002年の規制緩和 なぜここまでイメージが悪くなってしまったのでしょうか?それは、2002年の小泉内閣時代の規制緩和によるものが大きいと考えています。当時の規制緩和はこちらの通りです。 ■小泉内閣時代のタクシー業界規制緩和 ・許可制から事前届出制に ・最低保持台数を60台から10台に ・営業所および車庫を所有からリースでもOKに ・タクシー車両を新車から中古車でもOKに と大幅な規制緩和がなされ新規参入が促進されました。この取り組み自体は奏功し、これによりタクシー台数が劇的に増加していきました。しかしながら、タクシー乗客数にも限りはありますから供給過剰が状態が発生、その結果としてタクシー1台あたりの売上は減少していきました。タクシードライバーは、休憩を取らずに車を走らせたり、交通ルール違反をしたりと、乗客獲得のために無理が重なるようになりました。その結果、交通事故件数が増加してしまったのです。 2009年に実質的に新規参入、増車を規制、そして減車の促進 このような状況を経て、2009年にタクシー業界は再編のための規制がかかります。大きな流れとしてはとにかくタクシーの台数を減らすというものです。 新規参入が実質的にはできないように ・最低保持台数を東京の特別区では10台~40台に ・事前届出制から再度許可制とし、新規需要がない限り認めない と変更がなされました。既存の事業所の増車も新規参入と同様、許可制とし新規需要がない限り認めないとしたので実質的に増車もできないような形となりました。そしてさらに増えすぎてしまったタクシー台数を減らすために、業界全体の自主減車を促そうと、自主的に減車を行った場合は監査を免除するという事にしたため2008年のピークから現在に至るまでに毎年減車を続けています。 タクシー業界ほど安定した業界はない 現在なお、タクシー会社の新規参入は不可能な状況で、既存のタクシー会社も増車はできません。つまり、今走っているタクシーの台数以上に増えることは基本的にありません。これは市場としては非常に恵まれた環境であるということがいえます。どの業界もグローバル化、ICT化によるパラダイムシフトにさらされています。数年前までは大手で盤石だと思われた企業があっという間に凋落していく時代です。そのような中、日本語の修得、日本の二種免許取得などのタクシードライバー専任要件を鑑みると外国人に取って代わられるリスクが小さいことや、例えばタクシーの無人化や自動運転化などのICT化の驚異も近年には無さそうだと考えられますし、超高齢社会を迎える日本でのタクシーへの需要は高まっていくことを踏まえると、業界としては恵まれているし、ある意味で将来性も見出だせる業界であることがわかります。 ロンドンタクシーを目指したい ロンドンのタクシードライバーは、日本でのタクシードライバーとは異なり、社会的地位自体が高いことで知られています。ロンドンのタクシードライバーになるためには、日本とは比較にならないレベルの難試験に合格する必要があり、ほんの一握りの合格者でもあるドライバーは自分たちの仕事に誇りをもって取り組んでいます。ドライバーズワークは、日本におけるタクシードライバー人口の増加に貢献し、タクシードライバーという職業を、皆がなりたいと思える職業にすることを目指しています。 新着タクシー求人を見る タクシードライバーの仕事内容 タクシードライバーの仕事は、お客様を安全に目的地まで運ぶことです。その他に関連する業務として車両の点検・清掃、乗車記録の記載、売上金の管理などがあります。 タクシードライバーの勤務形態は、主に日勤・夜勤・隔日勤務の3つのタイプがあります。 ・日勤 朝から夕方までの時間帯に勤務する形態です。一般的な生活リズムで働くことができるため身体的な負担が少なくなります。 ・夜勤 夕方から早朝までの時間帯に勤務する形態です。深夜料金などが発生するため日勤帯で同じ時間働くよりも給料が高くなります。 ・隔日勤務 タクシー業界ではもっとも一般的な働き方で早朝から翌日の明け方ごろまで勤務する形態です。1回の乗務につき20時間程度(内3時間程度の休憩あり)勤務し、翌日は必ず休みとなります。1か月の勤務日数は11日~13日となるため休みが多く、しっかり働きながら体を休ませてプライベートも充実させることができます。 【隔日勤務の一日のスケジュール例】 (1)出勤 点呼・健康チェックを行い、車両点検や清掃を実施します。 (2)出庫 営業所を出発し乗務開始です。電話やタクシー予約アプリ経由で予約を受けたお客様の送迎を行ったり、駅などのタクシー乗り場での待機、タクシーを走らせながら乗客を探す流し営業を行います。 (3)昼休憩 昼食と休憩をとります。 (4)乗務再開 時間帯によってタクシー需要が異なるため当日走行するエリアの人の流れやイベントの有無、天気など様々な情報を配慮して乗務します。 (5)夜休憩 深夜帯の忙しい時間帯の前に夕食と仮眠休憩をとります。 (6)乗務再開 深夜帯は割増し料金となる上、長距離のお客様も増えるため稼げる時間帯です。 (7)帰庫 営業所へ帰庫し車両点検と清掃、その日の売り上げを会社に収めて退勤します。 タクシードライバーの魅力 タクシードライバーの仕事には以下のような魅力があります。 ・自分に合った働き方ができる タクシードライバーの仕事は、自分の都合やライフスタイルに合わせて働くことができます。フルタイムやパートタイム制、日勤や夜勤など柔軟な働き方が可能であるため家庭や趣味などのプライベートとの両立がしやすいとされています。 ・努力が収入に反映される タクシードライバーの多くは、歩合制という自分の売上げによって給与が変動する給与制度となっているため努力次第で収入を上げることができます。乗客を積極的に見つけて効率的なルート選択やサービスの向上に取り組むことで収入を増やすことができますし、乗客からのチップや長距離やVIPの送迎など高額な料金が発生する特別な依頼もあるため頑張り次第で収入が大幅に増えることもあります。 ・時間の融通が利く タクシードライバーの休憩時間の取り方は自分で決められるため、勤務時間が細かく決められている会社員よりも時間に融通が利き、一定の自由な時間を確保できるという利点があります。また、シフト制の選択や自分でスケジュールを調整することで休みや休憩時間を自由に取ることができ自分の予定やプライベートな時間を大切にすることができます。 タクシードライバーの仕事のきついポイント タクシードライバーの魅力をご紹介しましたが反対にきついポイントもいくつかあります。 ・地理に詳しくなる必要がある タクシードライバーは、地域の道路や交通状況に詳しくなる必要があります。乗客を目的地までスムーズに案内するためには、効率的なルート選択や渋滞回避の知識が求められます。特に都市部では交通量が多く、複雑な道路網が存在するため地理に詳しくなることは重要なスキルとなります。 ・お客様との間でトラブルが起こることもある タクシードライバーはさまざまなお客様と接するため、時にはトラブルが起こることもあります。お客様との言葉の衝突や要望の食い違い、支払いのトラブルなどが発生することがあるため、忍耐力や冷静な対応力が求められます。しかし、適切な対処方法やコミュニケーションスキルを磨くことでトラブルを最小限に抑えることができます。 ・生活リズムが不規則になる可能性がある タクシードライバーの仕事は、長時間の勤務や夜間・早朝などの時間帯に働くこともあるため、生活リズムが不規則になる可能性があります。休憩時間や休日にしっかり体を休むことを心がけることで徐々に順応していくことができるでしょう。また、週末や祝日に働くことも多いため一般的な休日とは異なることも考慮しなければなりません。 タクシードライバーの仕事には一定のプレッシャーや困難が存在しますが、知識の習得やトラブルへの対応力を高めることでより充実したキャリアを築くことができます。 タクシードライバーに向いている人の特徴 タクシードライバーに向いている人には以下のような特徴があります。 ・運転が好きな人 タクシードライバーは長時間運転を行うため、運転が好きであることは重要です。道路交通に対する興味や関心があり、運転を通じて楽しみを感じることができる人が向いています。 ・ストレス耐性が高い人 交通渋滞や乗客の要望に応えるなどタクシードライバーはさまざまなストレス要因に直面します。そのため、ストレスに対して冷静に対処できる高い耐性が必要です。どんな状況でも柔軟に対応しプレッシャーを受けても落ち着いて対応することが求められます。 ・素直な人 タクシードライバーは乗客の要望に柔軟に対応する必要があります。素直な性格で、お客様の要求や指示に素早く対応できることが重要です。また、指示や規則を守ることも求められます。 ・コミュニケーション能力が高い人 タクシードライバーはさまざまな人と接する機会が多いため、コミュニケーション能力が求められます。乗客と円滑にコミュニケーションを図り、要望や質問に的確に応えることが重要です。また、聞き上手であり、適切なタイミングで話しかけることができるとより良いサービスが提供できます。 これらの特徴を持つ人は、タクシードライバーとしての能力を最大限に発揮し、お客様に安心感と快適さを提供することができるでしょう。ただし、それぞれの特徴は努力や継続的な学習によっても向上させることができます。 タクシードライバーになるには? 実際にタクシードライバーになるには何が必要になるのか、始めに何をしたらよいのでしょうか。 デビューまでの流れ まずは、タクシー業界でデビューするまでの流れをおおまかにお伝えしていきます。全体の流れとして頭に入れておくとよいでしょう。 1:興味のある求人を調べる。 興味のある求人があれば、給与体系がどうか、営業所がどこにあるのか、条件は合うかといったことを調べます。タクシードライバー・運転手の求人から探してみてください。職種や地域など、細かな条件をつけて検索もできます。そうして、いくつかご自身が納得した案件をピックアップしたら応募していきましょう。 2:面接をして、通過すれば採用となる。 応募すると面接になり、それに通れば採用となります。就職や面接についての不安や疑問は転職成功ガイドで解決できるでしょう。 3:研修を受ける。 採用が決まって、乗務が始まる前には研修があります。研修について詳しくはこちらの記事をご覧ください。 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は? 4:タクシードライバーとしてデビュー! 研修が終われば、ついにタクシードライバーとしてデビューです。 二種免許の取得 タクシーやバスのように“事業としてお客様を乗せてその対価としてお金を頂く場合”には「第二種運転免許」が必要です。これを取得するには第一種免許を取得してから3年以上経過していることが条件となっており、それに伴ってタクシードライバーの求人の条件としても、AT(オートマチック)限定でもよいので、第一種免許を取得してから3年間以上経過していることが必要となります。 関連記事 タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは 年齢制限のクリア タクシードライバーになるには年齢制限もあります。というのも先ほど二種免許が必要とお伝えしましたが、その免許を取得する条件として21歳以上というものがあるのです。二種免許を取得できない、つまりタクシーを運転できない21歳未満の場合には残念ながらまだタクシードライバーにはなれません。その一方で、上の制限はありません。タクシードライバーには50~60代の方も多く、70歳を超える方もいます。 関連記事 タクシードライバーの平均年齢!高齢化と勤続年数についてのレポート スキル タクシードライバーとして働き始めたときには、いくつかのスキルが必要となります。 ■ドライビングのスキル お客様を乗せて街中を走るので、ドライビングのスキルが重要です。お客様の要望によっては、狭くて難しい道や、車通りや人通りが多くて難しい道といったところを通らなくてはならないこともあるでしょう。そうしたときに安全に運転するドライビングスキルは重要です。 ■地理把握のスキル 安全に早くお客様が希望する場所までお連れするのがタクシードライバーの仕事です。空いている道や近道などを知っていれば、安全かつ短時間で目的地に到着が可能となります。 ■コミュニケーションスキル お客様が乗車されたら、目的地をお聞きします。目的地を曖昧に伝えられることや、小声で聞き取れないこともあります。そうしたときにどのようにして聞き返したらよいかといったコミュニケーションの取り方も重要です。また、運転中はお客様から話しかけてもらうこともあります。そうしたときにお客様が満足するように話し相手になるためにコミュニケーションスキルが必要となります。 ■常に安全運転を意識するスキル 運転に慣れてくると、安全に対する意識が薄れてしまうこともあります。お客様をいち早く目的地にお連れすることは重要な任務ではありますが、最も大切なのは安全。常に安全運転を意識するスキルが長く勤めるうえで重要です。 ■英語のスキル 外国人の観光客も増えてきた昨今。英語のスキルも必要となることがあります。 関連記事 タクシードライバーに必要な英語のスキル【英会話フレーズ75選】 新着タクシー求人を見る 観光タクシードライバー(観光タクシー運転手)になるには? ここまでは、街中を走っている通常のタクシーについてお伝えしましたが、その他にも観光タクシーやハイヤータクシー、個人タクシーがあります。 バスツアーなどではバスガイドが観光地を案内しますが、観光タクシーの場合はタクシードライバーが観光案内をしていきます。先ほどご紹介したドライビングのスキルや地理把握のスキルなどがあるだけでなく、おすすめの飲食店や穴場の観光スポットなどの情報、観光名所の歴史や有名なエピソードなどに関する知識がなければなりません。 一定以上の水準で観光案内サービスを提供できるよう、観光タクシードライバー(観光タクシー運転手)向けに、認定試験が設けられています。東京都や京都府、北海道など、観光地として有名な都道府県にはそれぞれ認定試験が設けられています。観光タクシードライバー(観光タクシー運転手)になるには、タクシードライバーとして経験を積み、それと同時に観光名所について学んでいきましょう。 関連記事 観光案内・観光タクシー運転手の仕事内容とは? ハイヤードライバー(ハイヤー運転手)になるには? ハイヤーとは、完全予約制の貸し切り送迎車のこと。多くの場合はタクシー会社と企業の間で契約されており、企業の役員や海外VIPの送迎に利用されています。あらかじめ目的地や走るルートが決まっているため、街中を走るタクシードライバーのように抜け道のようなところまで知っておく必要はありません。ただし、地位が高い方をお客様とすることが多いために、事故や粗相のないよう、タクシードライバーの経歴を持つ方のみが求人の対象となることもあります。また、必要となるのはドライビングや安全運転のスキルだけでなく、接し方において正しい礼儀作法ができることが条件となります。 ハイヤードライバー(ハイヤー運転手)になるには、まずはタクシードライバーとして経験を積んでいくことが重要となります。そこで経験を積んでいきましょう。ある程度のスキルがついたらハイヤーの求人に申し込んでみてください。 関連記事 ハイヤードライバー・運転手の仕事内容とは 個人タクシードライバー(個人タクシー運転手)になるには? 個人タクシーとは、許可を受けた個人がお客様を乗せるタクシー事業のことです。1人で運転者と事業者の役割をしなくてはならない反面、営業売上がすべて自分の給料として入ることや通勤の必要がないことなどのメリットがあります。個人タクシードライバー(個人タクシー運転手)になるには年齢ごとにいくつかの条件がありますが、共通したものとして申請日に65歳未満であることという条件があります。こうした条件を満たし、新規に認可を受ける、あるいは既存の個人タクシー事業者から事業の譲渡・相続を受けることで、個人タクシードライバー(個人タクシー運転手)になることができます。 関連記事 個人タクシーの運転手になる条件とは?法人タクシーとの違いとは タクシードライバーが求人を探す際のポイント 給与体系や福利厚生など待遇面の具体的内容をしっかり確認する 前述のとおり、タクシー会社の給与体系は固定給、歩合給のバランスと、賞与有無または賞与支給方式がそれぞれ異なります。営業売上を大きく稼げる場合は歩合給(歩合の比率)が高い歩合制の方が稼ぎやすいと思いますが、歩合制の場合営業売上が期待どおりにならなかった月の支給は下がってしまいますので、良く考えて決める必要があります。また賞与について、固定給や歩合給とは別に会社から支給することが一般的であり、一部のタクシー会社ではその通りの支給方法ですが、歩合給の一部が積み立てられており賞与の時期にまとめて支給されるように決められているタクシー会社もあります。タクシー会社の給与体系は一般企業と比べて複雑になっているので、それぞれをしっかり確認しておく必要があります。 タクシー会社が得意とする集客手段を確認する タクシーの集客と考えるとタクシー乗客が多く居そうな時間帯や場所を職人技のように見定める流し営業のようなスキルを発想しがちですが、タクシー会社の集客手段はいわゆる流し営業だけではありません。専用タクシー乗り場、法人契約、配車アプリの連携などさまざまあります。特に未経験からタクシードライバーになろうと考えている方にとっては、専用タクシー乗り場や法人契約が多いタクシー会社や、配車アプリ経由の配車依頼が見込めるタクシー会社の方が安定した営業売上の確保を見込めます。 カーナビ、キャッシュレス決済などの車両設備を確認する 車両設備もしっかり確認しておきたいポイントのひとつです。ある程度地理に詳しくなればカーナビを使用する頻度は減るかと思いますが、カーナビは最近できたばかりの建物やランドマークなど知らない目的地を告げられた場合の備えになります。キャッシュレス決済は近年首都圏のタクシーに搭載されはじめていますが、キャッシュレス決済の方が精算が断然スムーズで稼働効率が高まります。感染対策については各社必要な対策は行っている印象がありますが、気になる方は詳細を含めてチェックしておくと良いでしょう。 タクシードライバーが収入を増やすコツ 多くのタクシー会社が歩合制を採用していることを考えると、やはり売上成績をあげることが収入アップに直接繋がりやすいです。まずは、所属するタクシー会社が得意とする稼ぎ方を抑えておくことですが、基本的には曜日や時間帯、場所ごとに、いつ、どこに行けば乗客の手挙げや配車依頼を受けられるかなど、稼げるエリア・パターン傾向を抑えることが重要です。そのためには社内の研修内容をしっかり習得する、同僚や先輩から教えてもらう、などが有効です。その他、大きなイベントはスケジュールを把握しておけると良いでしょう。 関連記事 タクシー運転手が高収入を得るコツや稼ぎ方とは?【徹底紹介】 関連記事 タクシー運転手が「付け待ち」で稼ぐコツやポイントとは? 関連記事 タクシーの流しとは?コツを掴んで給料UPへ【流しのコツ10選】 稼げるエリア・パターン傾向を抑える 稼げるパターンを知っておくことで、無駄を少なくし効率的にタクシーを走らせることが可能になります。そのためには、稼げるエリアや街の特徴を日々勉強し理解しながら仕事に取り組むことが大変重要です。「〜駅周辺は、〜曜日の〜時頃賑わっている」「〜エリアは平日の日中はビジネス客が多いが、土日祝日は閑散としている」「〜ビル周辺は、〜曜日の〜時頃に出張で空港に向かう乗客が多くなる」などの細やかな情報を先輩ドライバーから教えてもらったり、またはご自身で走って身につけたりしながら、知識を積み上げていくことが大切です。タクシードライバーの先輩にはお話し好きで面倒見の良い方も多いです。ぜひ色々と聞いてみましょう。また大きなイベント会場で行われる催事は定期的にチェックしておくと良いとされています。お祭りやスポーツの試合、フェス、ライブ・コンサートなどは遠方から観客が来場しますのでタクシー需要が急激に高まりますので稼げるポイントになってきます。 自分なりに稼げる会社を納得して選ぶ 稼げる会社といってもさまざまな観点が考えられます。 歩合の率(歩率) 歩率は営業売上に対する給与支給額の割合を示すものですが、タクシー会社ごとに少しずつ異なります。一律に〜%と決められている場合もあれば、一定の営業売上ごとに歩率が少しずつアップし階段のように設定されている会社もあります。ここだけの観点だと歩率は高いに越した事は無いのですが、タクシー会社によっては別途手当が支給されたり、別途天引きされる費用などがあったりと、算出方法がさまざまです。営業売上と最終的な給与額の関係性は良く確認しておくことが重要です。 集客手段・集客ツール タクシー会社は乗客を集めやすくする仕組みをもっている会社が数多くあります。ディスパッチャー付きの専用タクシー乗り場を保有している、法人契約(タクシーチケット契約)がある、迎車数が多い、配車アプリとの連携がある、配車アプリを自社開発しているなどです。また法人契約に関しては、長距離利用の乗客が多い法人などもあるはずです。タクシー会社によって集客方法もさまざまなので、集客手段や稼ぎ方が自分に合いそうか、このやり方で自分も稼げそうか、をチェックしておくことも大切なポイントです。 タクシードライバーの仕事はドライバーズワーク タクシードライバー・運転手の求人検索の検索機能を活用して、あなたに合った求人を探していきましょう。 新着タクシー求人を見る ドライバーズワークの公式ウェブサイトであるタクノート -タクnote- では、タクシーに関連する様々なコラムを豊富に取り揃え、タクシードライバーとしての知識やスキル、業界の最新トレンドなど貴重な情報を提供しています。ぜひタクノートを利用して、あなたのタクシードライバーとしてのスキルや知識を向上させましょう!

タクシー会社の面接時の注意点とポイント!志望動機はどうやって書く?落ちないためのポイント

タクシー会社の面接時の注意点とポイント!志望動機はどうやって書く?落ちないためのポイント

タクシー会社の面接は一体どのようなものなのでしょうか?一般企業の採用面接とタクシー会社の面接との違いは?タクシー会社特有の面接内容とは?実際の面接で聞かれる内容や、タクシー会社の面接官がチェックしているポイントなど、実際に数多くタクシー会社の面接に立ち会っているキャリアアドバイザーがその裏側をお伝えします! 関連記事 タクシーの求人応募、就職、乗務開始までの流れ タクシー会社の面接に臨む際の注意点 タクシー会社であっても、面接時の注意点は大きく一般企業とは変わりません。当たり前のことも多いですがしっかりとポイントを押さえて面接官の印象を悪くしないように心がけましょう! タクシー会社の面接時の服装 タクシー会社の面接には、やはりスーツで行くのが一般的です。中には、スラックスにジャケットを羽織って面接に面接に来られてしまう方もいるようですが、タクシーのお仕事は接客業で、他のお仕事よりもお客様から見られる場面が多いため、タクシー会社の面接官もあなたの『見た目』を厳しくチェックしています。スーツを着用する場合は以下の点に注意しましょう。 タクシー会社によっては、スーツを着用せずに面接に来た場合に無条件で不合格にしてしまうという場合もありますので、最低限、面接に臨む姿勢として、スーツ着用は必須にしてください。 面接時の服装と身だしなみの注意点 服装はスーツが必須。色は黒が無難。どうしても黒が無い場合でも可能な限り暗めの色を選ぶ 靴はちゃんと磨かれていて、ズボンにはアイロンでしっかりと折り目がついているものを着る 男性の場合は、髪型は短く整えられていて、髭がきれいに剃られているか。 履歴書記入での注意点 履歴書は、タクシー会社の面接官があなたの経歴を確認するためだけのものではなく、あなたのタクシー会社への熱意を伝える場でもありますので、項目をしっかり埋めて、丁寧に記入するようにしましょう。 特に、今までの職務経歴と志望動機は面接官が必ずチェックするポイントですので、注意してください。 例え今までの経歴に就業期間が短い職場があったとしても、全てしっかりと記載してください。ここで記入が漏れていて、内定後の前歴確認で履歴書との相違が発覚した場合、最悪、内定が取り消しになってしまうこともあります。 履歴書記入時のチェックポイント 写真はスーツ姿で取られていて、履歴書にまっすぐに貼付されているか。 職務経歴は、漏れなく全て正確に記載されているか。 志望動機の欄は空白ではなく、記入欄に余白がない程度しっかりと記載されているか。 関連記事 タクシー会社の面接時の注意点とポイント!志望動機はどうやって書く? 面接時のマナーと注意点 身だしなみと履歴書の準備がしっかり出来たらいよいよ実際の面接です。面接はどうしても緊張してしまいますが、最低限のマナーはしっかりと押さえておきましょう。以下のチェックポイントは、遅刻をしない、挨拶を必ずするなど社会人として当たり前のことばかりですが、面接時には緊張してしまい、普段できると思っていることも忘れてしまうことがあります。自分がきちんと面接対応できるか不安がある方は、遠慮なくキャリアアドバイザーにご連絡ください。面接の前に丁寧なレクチャーを致しますのでご安心くださいね。 面接時のチェックポイント 面接をしてもらうタクシー会社には10分前には到着する。遅刻は厳禁。 面接の部屋に入室する際は、ドアを必ず3回ノックし、「失礼します。」と言い入室する。 入室したら、名前を名乗り、「本日はよろしくお願いいたします。」と挨拶をする。 席に通されたら、面接官が「どうぞ、お座りください。」というまでは着席はしない。 質問をされたら、はっきりとした口調で返答をする。 タクシー会社の面接の対策 ここからはより具体的に、タクシー会社の面接での聞かれることや、タクシー会社の面接官が見ているポイントなどをご紹介します。他業界ではあまり聞かれないようなタクシー会社特有の質問もありますので、初めてタクシー会社の面接を受ける方は、ぜひご確認ください。 《タクシー会社の面接でよく聞かれる質問》 過去に運転をしていて、事故暦は違反暦はないか。→タクシーはお客様の命を預かるお仕事ですので、面接官としては「この人は安全な運転ができるか。」というポイントを注意深くみています。また、もし違反暦があり、免許の違反点数が累積していた場合には、免停になってしまうリスクがあるため、マイナス要素となってしまうことがあります。免停になってしまうと、その期間は乗務できなくなってしまうため、そのリスクをタクシー会社としては、考慮するためです。 過去の職歴の転職理由などういったものか。→これは、一般企業の面接でも必ず聞かれることですが、タクシー会社の面接でもほぼ必ずこの質問をされます。もちろん全て正直に伝えることが大前提ですが、すこしネガティブな理由で退職に至ってしまい、面接官にどのように伝えたらよいのかわからない場合は、キャリアアドバイザーまでお気軽にご連絡ください。 今までの大きな病気をしたり、今飲んでいる薬はないか。体調に不安はないか。→タクシー会社では、面接の後に必ず健康診断を受けた後に内定という形になるのですが、面接時にも口頭や、アンケートなどで健康状態をチェックされる場合もあります。タクシーはお客様の乗せるお仕事なので、万が一急な体調不良などで事故を起こしてしまったときのリスクがあるため、健康状態に関しては、特に厳しくチェックされます。心臓病や心筋梗塞、の脳梗塞の経験や、糖尿病を患っているなどの場合には、内定が出ない場合も多くあります。既往歴があったとしても、完治している場合は内定となる場合も多くありますので、その旨を正しく伝えるようにしましょう。 関連記事 知らなかったでは遅すぎる!タクシー現任者・業界の転職事情 応募先が遠方の場合の企業側の対応 リモート面接 遠方の面接になる場合、電話面接やWeb面接などのリモート面接はほとんどのタクシー会社で対応してくれます。ただしリモート面接だけで内定を獲得できない場合もあり、一次面接はリモートで実施するが後日の二次面接で来社を求められることもあります。しかし、一次面接で企業担当者の方から会社の説明もしっかり受けることで入社時のイメージも湧きますのでリモート面接はぜひ積極的にお願いしてみることをおすすめします。 リモート面接の注意点 まず、リモートとはいえ面接であることに変わりないという認識を持ちましょう。ご自身の経歴やタクシードライバーに対する志望動機などは実際の面接同様に質問が来ますので、事前に企業のWebサイト等を見ておきその企業の特徴などは抑えておくことが重要です。またその企業に関する質問をいくつか準備しておくと、入社を本気で検討しているという姿勢も伝わります。また面接官から見える部分が顔と声だけになる点にも注意が必要です。見える部分が限られることで表情や声のトーンだけで印象が相手に伝わってしまいます。できる限りにこやかに、元気よく話すことを心がけることが重要です。自宅などで気軽に受けられるリモート面接だからと言って準備不足のまま臨まないように注意しましょう! 出張面接や合同説明会出展なども 全てのタクシー会社が実施している訳ではありませんが、大手タクシーグループを中心に不定期で会社説明会が各地で開催されています。または出張面接を実施してくださるタクシー会社もありますので、もしご興味があれば、直接タクシー会社に応募したうえで相談してみるか、担当キャリアアドバイザーに相談することをおすすめします!   面接で落ちる事もある!?タクシーで不採用になる可能性とは タクシー業界の求人は、他の職種に比べて比較的多いですが、不合格になることもある要注意の分野です。未経験者を歓迎する企業や高額給料の機会があるため、非常に魅力的な職業です。ただし、タクシー会社は一般的に採用基準を設定しており、人手不足の状況でも基準に適合しない人は採用されないことがあります。実際、東京の大手タクシー会社も基準を満たさない応募者は面接で不合格になることがあるという事例もあります。 タクシーの面接で不採用になる原因 事故や違反歴 タクシーの面接で不採用になる可能性の高い原因の一つは、過去の事故や交通違反歴があることです。タクシー運転手は、乗客の安全を確保しなければならないため、事故や違反歴があると不採用のリスクが高まります。 実際に、事故や違反歴がある人がタクシー運転手として働いた場合、営業中に再び事故を起こしてしまい、退職せざるを得ないケースもあります。過去に何度も事故や違反がある場合、ゴールド免許を取得してからタクシー運転手の試験を受けることも一つの方法です。 健康状態が悪い場合 タクシー運転手は、お客様を安全に送迎するため健康状態が悪いと不採用になる原因になります。 また、タクシー業務は原則シフト制で夜通し働く場合もあるため、健康状態は大事です。 タクシー会社では、内定を貰う前に健康診断で検査があります。 タクシー会社の受験をする前に健康診断を行い、健康状態が悪くないか確認してから受験することをオススメします。 コミュニケーションスキルに不足がある タクシー運転手は通常、単独で業務を遂行しますが、乗客に対する基本的なコミュニケーションや接遇のスキルは求められます。コミュニケーションスキルが明らかに不足していると見なされると不採用の要因となります。お話上手である必要はまったく無いものの、車内でのコミュニケーションにおいて乗客を不安や不快にさせないための最低限のコミュニケーションスキルが求められます。 年齢が高すぎる 年齢が高い場合、健康状態や資格取得が難しいことから、面接で不採用になることがあります。特に、8時間以上の隔日勤務や体調に関する問題など、通常の正社員とは異なる労働条件や時短勤務の制度を導入する企業もあります。したがって、年配の応募者に対する待遇配慮は企業によって異なりますので、適切な会社を見つけるために問い合わせを行い、状況を確認することが重要です。   タクシー会社が求める要件とは!? 安全な運転が最も必要な資質 タクシーは運賃を受け取り、お客様を目的地まで安全に運ぶ「運輸事業」です。お客様を乗せた状態での交通事故は極力避けなければならず、そのために「安全運転」は最も重要であり、絶対に必要な資質です。 もちろん、交通事故の発生は他のドライバーや歩行者の行動にも依存しますので、事故を完全にゼロにできるわけではありません。しかし、事故の発生率が高いドライバーと低いドライバーが存在し、安全運転を継続的に実践することが非常に重要です。したがって、過去の運転経験において、長期間にわたり事故や違反がないという経歴は、大きな強みとなります。 ただし、過去に大きな事故を経験したドライバーでも、それを教訓として安全運転に取り組んでいる人は多く存在します。現在の安全運転への取り組みを熱心に語り、応募先のタクシー会社に理解を得ることも重要です。 内面の平静を維持できることが大切 安全運転を持続的に実践するためには、以下のような適性が求められます。まず、心の穏やかさを保つことが非常に重要です。些細なことでイライラしやすい人は、荒っぽい運転をする可能性が高く、乗客に不快感を与える可能性があります。 逆に、問題に対処する際に冷静な心を保ち、解決に向けて努力する姿勢を持つ人は、タクシー運転手にふさわしい適性を持っていると言えます。ただし、性格の特徴は良い点と悪い点を兼ね備えています。心の穏やかさを保つことは大切ですが、のんびりしすぎて常に警戒心を欠いたり、適度な怒りや焦りの感情を持たないことも別の問題を引き起こす可能性があります。バランスを保ちつつ、適切な心の姿勢を持つことが必要です。 コミュニケーション能力が高い人 有利なアピールポイントとして、「コミュニケーションスキルが高い」という点が挙げられます。タクシーは本来運輸事業ですが、車内でお客様との時間を共有するため、顧客への接遇が非常に重要です。実際、「タクシーは究極のサービス業である」という意見もあります。 皆さんの中には、タクシーに乗車した際に、運転手が返事を小声でボソボソとするか、あるいは無言のまま出発する運転手に出くわした経験があるかもしれません。出発後も運転手から一言もコミュニケーションがなく、車内が気まずい沈黙に包まれることがあるでしょう。このような状況では、お客様は不快な思いをし、次回以降の利用をためらうかもしれません。そのため、気軽に会話を楽しめる運転手のほうが、お客様にとって好印象を与え、サービス体験が向上します。  

タクシードライバーの平均年齢!高齢化と勤続年数についてのレポート

タクシードライバーの平均年齢!高齢化と勤続年数についてのレポート

タクシードライバーの全国平均の年齢は60.1歳で、平均勤続年数は9.8年となっています。50代や60代からでも十分に転職が可能なタクシードライバー。詳細のデータや高齢タクシードライバーの注意点をお伝えしていきます。 タクシードライバーの平均年齢は60.1歳 タクシードライバーの平均年齢についての都道府県別データを見ると、全国平均でのタクシードライバーの平均年齢は60.1歳となっており、一番平均年齢が高い都道府県は福井県で67.1歳、一番平均年齢が若い都道府県でも、東京都の55.1歳となっています。タクシードライバーの全国の平均年齢も次第に高くなってきており、平成30年度には60歳を超えました。少子高齢化に伴って今後も平均年齢が高くなっていく可能性があります。 ■平成30年度 タクシードライバーの都道府県別平均年齢 都道府県名 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 北海道 60.6 60.3 62.4 64.3 青森 58.9 58.2 61.4 61.4 岩手 60.6 60.9 62.4 62.8 宮城 60.8 60.3 62.3 59.9 秋田 60.9 62.5 63.9 63.7 山形 59.8 55.2 57.9 55.7 福島 61.2 59.6 59.9 63.1 茨城 62.2 62.7 62.1 63.2 栃木 62.8 65.6 64.9 61.7 群馬 63.1 60 62.6 65.4 埼玉 60.5 56.4 62.4 57.2 千葉 57.3 59.9 61.4 61.5 東京 57.6 55.2 56.4 55.1 神奈川 56.2 58.6 59.6 61.3 山梨 58.1 61.6 61.2 61 新潟 58.4 60.6 60.2 59 富山 57.3 61.3 59.2 59.1 石川 57.2 59.8 62.8 61.3 長野 63.8 60 59.6 59.8 福井 60.7 60.7 59.6 67.1 岐阜 58.1 61.4 59.6 59.5 静岡 59.7 58.4 59.2 63.1 愛知 57.4 58.1 56.1 56 三重 64.6 60.6 59.7 58.8 滋賀 59.1 60.3 61.7 62.7 京都 57.3 59.3 59.9 60.2 大阪 57.8 57.8 60 60.7 兵庫 60.5 56.9 59.8 58.4 奈良 59.5 56.1 56.8 59.4 和歌山 62 60.9 58.2 61.7 鳥取 59.2 58.2 59.9 61 島根 60.6 58.8 60 61.6 岡山 57.1 60.9 58.4 59.5 広島 58.7 61.5 63.7 59.7 山口 60.3 64.2 60.1 64.4 徳島 63.8 62.5 59.5 58.4 香川 62.8 60.8 63.1 60.4 愛媛 58.5 59.1 60 62.2 高知 61 63.8 65.1 61 福岡 61.7 60.3 59 63.1 佐賀 63.5 63.7 62.2 63.4 長崎 59.1 57.5 59 62.9 熊本 60.8 59.2 60 61 大分 60.7 58 60.4 62.1 宮崎 64.7 62.1 62.3 63.3 鹿児島 65.6 63.3 63.5 63.8 沖縄 60.2 63.6 62.3 64.6 全国 59 58.9 59.4 60.1 対前年 0.3 -0.1 0.5 0.7 増減 0.50% -0.20% 0.80% 1.20% 出典:一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会による統計調査「第1表 タクシー運転者(男)の賃金・労働時間(平成30年~平成27年)」 タクシードライバーの勤続年数は9.8年 続いては勤続年数。タクシードライバーについての都道府県別データを見ると、全国平均で勤続年数は9.8年です。最も平均勤続年数の長い都道府県は長崎県で14.9年です。一番平均勤続年数の短い都道府県は滋賀県で5.2年となっています。 ■平成30年度 タクシードライバーの都道府県別平均勤続年数 都道府県名 平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 北海道 12.2 12.3 12 11.5 青森 7.3 8.6 11.2 14.4 岩手 15.7 6.8 6.7 11.9 宮城 9.7 11.8 9.6 10.3 秋田 14.2 17.5 16.3 16.3 山形 14.6 12.5 8.8 8 福島 14.3 11.6 8.1 14 茨城 9.6 5.6 8.7 7.8 栃木 9.8 13.2 11.4 8.9 群馬 14 8.8 14.7 11.3 埼玉 13.1 8.6 11.6 8.3 千葉 10.7 9.8 10.6 14.2 東京 8.8 7.5 8.5 7.3 神奈川 8.4 10.1 10 8.5 山梨 12.2 10.9 7.9 14.2 新潟 11.7 12.6 10 11.1 富山 9.9 11.1 8 11.5 石川 8.5 9.1 15 12.3 長野 11.6 12.7 11.2 8.9 福井 16.1 15.1 8.6 15.3 岐阜 9.2 12 9.3 11.4 静岡 7.4 6.9 7.3 11.4 愛知 6.9 6.3 9 6.8 三重 6.3 5.8 9.9 11.1 滋賀 7.2 7.2 9.9 5.2 京都 7 10.6 6.9 9.4 大阪 9.7 8.1 11.3 8.4 兵庫 11.3 9.4 10.3 11.2 奈良 12.4 12.1 9.7 11.4 和歌山 8.1 8.5 9.7 8.8 鳥取 7.4 8.2 7.9 9 島根 8.5 10.1 9.8 7.4 岡山 8.8 9.5 9.8 7.5 広島 8.2 11.3 9.4 9.4 山口 7.5 8.6 7.9 10.7 徳島 10.6 11.2 7.7 6.9 香川 10.3 7.7 11.7 10.9 愛媛 6.9 10.4 16.9 9.3 高知 10.4 8.1 8.5 10.9 福岡 10.8 9 7.4 10.5 佐賀 9.6 15.8 12.8 11.9 長崎 11.9 6.6 10.6 14.9 熊本 10.3 8.9 10 12.2 大分 8 9.9 8.5 11.2 宮崎 12.3 11.6 11.9 12.3 鹿児島 9.7 11.5 9.7 11.8 沖縄 12 8.3 8.6 11.2 全国 9.9 9.3 9.6 9.8 対前年 0.7 -0.6 0.3 0.2 増減 7.60% -6.00% 3.20% 2.10% 出典:一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会による統計調査「第1表 タクシー運転者(男)の賃金・労働時間(平成30年~平成27年)」 高齢でもタクシードライバーを始められる 一般にタクシードライバーの勤務体系は隔日勤務です。60歳を超えると体に負担がかかることも懸念されますので、企業によっては働き方を柔軟に調整してくれるところもあります。多くの企業は65歳を迎えると嘱託職員としての雇用になり、一定期間ごとに勤務の継続をお互いに確認しながら契約更新する雇用形態になります。雇用の安定感を懸念されるかも知れませんが、逆にこの雇用形態をうまく活用して、ご自身に合った働き方を相談して決めることもできます。長くはたらくためにも、自分のペースにあった環境で働ける職場が一番良いと思いますので、その観点ではタクシードライバーは融通のきく職業といえる部分もあります。タクシードライバーは何歳から始めても遅くはない職業ですが、早いうちから勤めている方が、企業側が融通をしてくれたり、自分にとって良い働き方を見つけて叶えるという意味ではおすすめです。末長くご自分らしい労働環境を見つけていけると良いと思います。 タクシードライバーの定年 タクシードライバーの定年は企業によって異なりますが、一般的に満64歳(65歳の誕生日を迎える前日迄)としている企業が多いです。他業種ですと満59歳迄としている企業が多いことを考えると、60歳を超えても転職できるチャンスがあるといえますし、場合によっては定年を過ぎていても相談に乗ってくれる企業もあります。ただし、採用時の雇用形態は規定に準ずることにはなりますので詳細は応募後に良く確認することをおすすめします。未経験(養成)の場合、タクシードライバーとして乗務開始するまで二種免許の取得などで、早くても1か月程度はかかります。もし、転職やご応募をご検討の場合は、お早めに行動されることを是非おすすめします。 50代や60代にもなると、「この年で転職はできないだろう」と考えているかもしれません。諦めるのはまだ早いです。先ほど見ていただいたデータを見ると分かるように、タクシードライバーの平均年齢が60.1歳で、平均勤続年数は9.8年ですので、40代後半~50代になってから転職してタクシードライバーを始める方が多いことが分かります。これはあくまで平均の数字となっています。これより若い年齢でタクシードライバーになる方もいれば、60歳を超えてからの方もいます。実際に弊社ドライバーズワークに相談に来られる方で、50代や60代、しかも未経験でタクシードライバーに転職する方も多くいらっしゃいます。ですから、高齢でも諦めることなく、転職を目指してみてください。 関連記事 未経験でもタクシードライバー(運転手)に就職・転職できる? タクシードライバーは稼ぎやすい タクシードライバーは固定給+歩合給、あるいは完全歩合制の給与体系を取っているタクシー会社がほとんどです。そのため、個人の努力によって給料が決まります。頑張れば頑張るだけ給料をもらえる職業ですので、稼ぎやすいと感じる方も多いでしょう。実際にどのくらい給料がもらえるのかと言うと、東京都の平均月給が37万9,200円となっており、これに賞与が加わるので年収にすると約470万円が平均となっています。50代~60代で未経験から初めても比較的すぐに年収400万円近く稼ぐことも可能ですし、稼ぐ方では年収800万円以上稼ぐ方もいらっしゃいます。この年齢から転職して稼げると考えると魅力的な職業と言えるでしょう。初心に立ち返り、稼ぐ方法を先輩からしっかりと学び年収800万円超えを目指してみてはいかがでしょうか。 関連記事 タクシードライバーの給料・年収・手取りについて 関連記事 タクシー運転手が高収入を得るコツや稼ぎ方とは?【徹底紹介】 タクシードライバーに必要な二種免許の取得はタダ!? タクシードライバーになるには二種免許が必要になります。この二種免許の取得にかかる費用はタクシー会社が負担してくれることがあります。会社によっては二種免許の費用が自己負担になることもありますので、転職前には良く確認しておきましょう。会社負担の場合、免許取得は入社後に行います。入社後に約1ヶ月の研修をして、免許を取得したり、乗務に必要な知識を得たりしていくことになるのです。いち早くタクシー乗務に慣れて、稼げるドライバーになるためにも、今すぐ行動に移していきましょう。タクシー業界に精通したキャリアアドバイザーが担当につき、無料で相談できるほか、あなたに合ったタクシー会社を一緒にお探しします。 関連記事 タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは 無料会員登録 高齢のタクシードライバーの注意点 注意点1:体力は必要になる 通常、タクシードライバーの勤務体系は隔日勤務と言われております。簡単に言うと、1日中働いて、その次の日が1日中お休みになる勤務形態のことです。そのため、体力が必要になります。ただ、60歳を超えてくるとやはり体に負担がかかることが懸念されるため、企業によっては自分に合った働き方をさせてくれるところも多いです。多くの事業所は65歳を過ぎると嘱託雇用とよばれる、所定の期間ごとに勤務を継続するかどうかを確認するいわゆる契約社員のような雇用形態に切り替わります。雇用形態が変わりますので、このタイミングで働き方を日勤に変更することも可能です。長く働くためには、自分のペースにあった環境で働ける職場が一番良いと思いますので、その点で言えばタクシードライバーは融通のきく職業でしょう。長く楽しく働くために体力や自分のペースを考慮して、自分に合った勤務形態を選んでみてください。 関連記事 タクシードライバーの勤務形態・勤務時間を勤務スタイルの例で徹底解説! 関連記事 あまり健康に自信がないのですが、タクシードライバーになれますか? 注意点2:視力が必要になる タクシードライバーには二種免許が必要になるとお伝えしましたが、この免許を取得するとき、それから免許を更新する際には当然のことではありますが一定の視力が必要になります。具体的には片目0.5以上、両目0.8以上で、この視力に加えて深視力といって立体感の認識度を測定する検査への合格が必要です。メガネやコンタクトレンズは使用できますので、視力に自信がない場合には、メガネやコンタクトレンズに慣れておきましょう。 関連記事 タクシー運転手に必要な深視力とは?検査・練習・簡単トレーニング方法もご紹介 タクシードライバーは未経験の50代や60代からでも転職のチャンスがあります。また、一般の企業であれば満60歳で定年退職となるところが多いですが、タクシー会社の場合65歳を超えても平均以上に稼いでいる方も多くいますし、これまでの隔日勤務という日勤+夜勤を連続して1日中働く勤務形態から、65歳を超えてからは定時勤務に切り替えて決められた時間だけ働く勤務スタイルにする方もいます。このように、タクシードライバーには他の職種に比べると長く働けるという魅力があります。少し興味がお有りでしたらキャリアアドバイザーへ気軽にご相談ください! 無料会員登録

観光案内・観光タクシー運転手の仕事内容とは?

観光案内・観光タクシー運転手の仕事内容とは?

観光地を巡る観光タクシー。タクシー運転手になるとしたら、観光タクシーの運転手になりたいと感じている方もいるでしょう。そこで、観光タクシーの概要と、観光タクシーの運転手になる方法、求められる知識についてご紹介します。 観光タクシーとは? 観光タクシーとは、観光地を巡ることに特化した、旅行者向けのタクシーサービスのことです。観光タクシーの運転手は、お客様を目的地まで送り届けるだけでなく、観光名所を案内します。案内と言うのもタクシーを運転しながらではなく、実際にタクシーから降車して、ツアーガイドのように名所の説明をしていきます。 観光タクシーの料金制度 普段利用しているタクシーは距離と時間で運賃が計算されていますが、観光タクシーは1時間や30分ごとに一定の金額が決められている定額料金制であることも特徴的です。観光バスは一般的に乗車した人数ごとに料金がかかりますが、観光タクシーは乗車人数や移動距離によって金額が変わることがないので、お金の心配をせずに安心して利用できます。一般的なタクシーとは異なり、観光タクシーは事前の予約が必要です。 観光タクシーの1日の流れ 観光タクシーでお客様を乗せるときの1日の流れについて大まかにお伝えします。 お客様を迎える 1日のルート・案内する観光地をお客様の意向をもとに決める 観光地を案内する お客様を送り届ける 1日のルート・案内する観光地に関しては、お客様が予約時に申し出ることもあります。観光したい名所だけを言われることも多く、観光タクシー運転手は、経験をもとに最適なルートを提案します。また、ランチやディナーにおすすめのお店を聞かれることも多いため、観光地近くのお店についても調べて、実際に足を運んでおく必要があるでしょう。なお、お客様がランチやディナーの時間に、タクシー運転手も、さっと食事を済ませておきます。 どういう場面で観光タクシーが使われる? 修学旅行での観光 親孝行を兼ねた家族旅行 海外旅行で日本に訪れた外国人の観光 良くあるのが、修学旅行の観光の際にグループごとにタクシーを貸し切って使うものがあります。電車での移動が大変、団体で電車を使うのは周りの人に迷惑をかけてしまう、効率良く観光地を回れるといった理由から観光タクシーが用いられます。 観光タクシーの運転手に求められること 観光タクシーの運転手は一般的なタクシー運転手と異なり、お客様と一緒に観光名所を巡ります。そのため、通常のタクシー運転手以上に求められることがあります。 観光名所に関する知識 観光タクシーの運転手には、その地域の観光名所までの道を知っているのが前提条件として、他にも観光名所の知識が必要とされます。運転手の持っている知識次第でお客様の満足度も変わってくるのです。観光バスでは入れない穴場スポットやガイドブックには載っていないような隠れた名所、地元ならではの美味しい食事処など、観光タクシーでしか味わえない特別な体験を提供することが求められます。 お客様とのコミュニケーションを取る能力 観光タクシーは長時間同じお客様と時間を過ごすため、通常のタクシーに比べるとお客様とのコミュニケーションが多い業務です。観光名所ではお客様と一緒に下車し、案内や観光のお手伝いをする場合もあります。お客様自身が立てた観光プランに沿って案内する場合もありますが、お客様とコミュニケーションをとる中で、お客様のニーズを引き出し、ベストな旅を提案してあげるのも観光タクシー運転手に必要な能力の1つです。 外国語の能力 観光タクシーを利用するのは、日本人だけではありません。海外旅行で日本に訪れた外国人が、観光タクシーを利用することもあります。そのため、観光タクシーの運転手には、語学力も求められます。 関連記事 タクシードライバーに必要な英語のスキル【英会話フレーズ75選】 観光タクシー運転手になるには? 東京や京都、沖縄など、観光名所の多いエリアには観光タクシーが多くあります。タクシー運転手になりたい人の中には、ガイドを兼ねてお客様の移動をサポートする観光タクシーの運転手に憧れる人もいるでしょう。どうしたら観光タクシーの運転手になれるのでしょうか? 基本的には最初に法人タクシーの運転手として乗務に当たります。そして経験を積んだうえで、希望に応じて観光タクシーの運転手を目指していくことになるでしょう。ただし、観光タクシーの運転手として働くのなら、土地に関する知識、観光名所や歴史についての豊富で深い知識が必要になります。本格的に観光タクシーを目指す場合には、ガイドするための検定試験を受け、認定ドライバーを目指しましょう。その認定ドライバーの資格として、東京なら「東京観光タクシードライバー」があります。 東京観光タクシードライバーになるにはどうする? 東京観光タクシードライバーになるには、認定資格があります。それは、東京観光タクシー推進協議会の設ける「東京観光タクシードライバー認定制度」です。東京観光タクシードライバーとして認定されるためには、以下の検定を取得し、研修をすべて修了する必要があります。 東京シティガイド検定(運営:公益財団法人 東京観光財団) ユニバーサルドライバー研修(運営:一般財団法人 全国福祉輸送サービス協会) 東京観光タクシードライバー認定研修(運営:一般社団法人 東京ハイヤー・タクシー協会) 観光タクシーの運転手になるに当たって絶対に必要というわけではありませんが、認定ドライバーになるに越したことはありません。東京で観光タクシーの運転手を目指すのであれば、ぜひともこの認定資格の取得を目指していきましょう。 関連記事 【2021年版】東京観光タクシーのおすすめツアー6選! 今回は観光タクシーについてご紹介しました。東京や京都、沖縄などには観光タクシーが多いですが、山梨県にもワイナリー巡りをする観光タクシーがあったり、埼玉県にも小江戸川越巡りをする観光タクシーがあったりと、各自治体の観光名所で活躍しています。「旅行が好き」、「歴史が好き」そんな方は観光タクシーの運転手を目指してみてはいかがでしょうか。 タクシー運転手は40代、50代以上などの中高年の方でも未経験から活躍できるチャンスがありますので、ご転職をお考えの際はぜひタクシー業界も検討してみてください。これからタクシーの仕事をお探しならドライバーズワークでタクシー運転手の求人を検索していきましょう。タクシー業界に精通したキャリアアドバイザーが相談に乗ることも可能!お悩みの方はぜひ活用してみてください。 新着タクシー求人を見る

知識の人気記事

【地理試験の疑問】過去問・テキストの入手方法や受験場所・時期!タクシードライバーになるには必要?

【地理試験の疑問】過去問・テキストの入手方法や受験場所・時期!タクシードライバーになるには必要?

【重要】2024年2月29日付で、東京都、神奈川県、大阪府で「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」のうち地理試験の廃止が決定しました。詳細はご就業先へご確認ください。 東京都、神奈川県、大阪府の都市部でタクシードライバー(タクシー運転手)として乗務開始するためには地理試験の合格が必要になります。都市部でタクシードライバーになろうと考えている方の中には、「地理試験って何?」「地理試験って難しいの?」「どう対策すれば良いの?」などと疑問や不安を抱えている方も多いと思います。ここでは地理試験に関する疑問を解決サポートします!   タクシードライバーデビューに必要な地理試験とは? タクシードライバー(タクシー運転手)になろうと思った時に必要なものの一つに二種免許がありますが、ある特定の地域において乗務する場合はもう一つ、地理試験合格が必要です。タクシードライバーは乗客を安全、確実かつ迅速に輸送することが責務とされていますが、そのためにも地理が複雑である都市部においては営業区域内の地理に精通していることが求められているためです。地理試験合格が乗務に必要になる地域は大きく3つの特定地域だけです。 地理試験合格が必要な地域 東京23区と武蔵野市、三鷹市 神奈川県横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市 大阪市、池田市、箕面市、茨木市、高槻市、摂津市、島本町、豊中市、吹田市、 東大阪市、八尾市、守口市、門真市、堺市、高石市、泉大津市、和泉市、忠岡町 つまり東京の中心部、神奈川の中心部、大阪の中心部の場合に地理試験の合格が必要です。   地理試験の概要 東京都と神奈川県、大阪府の地理試験は、それぞれ東京タクシーセンター(最寄駅は東西線南砂町駅)、神奈川タクシーセンター(最寄駅は京急日ノ出町駅)、大阪タクシーセンター(最寄駅は大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線今福鶴見駅)で定期的に実施されており、受験料はいずれも1回につき3,400円です。試験時間は60分間、問題数は全部で40問のマークシート方式で8割の32問以上正解すると合格です。   地理試験はどこで受験できる? 地理試験の受験場所ですが、各タクシーセンターにて受験ができます。 施設名 住所 東京タクシーセンター 東京都江東区南砂7-3-3 神奈川タクシーセンター 神奈川県横浜市中区日ノ出町2-130-2階 大阪タクシーセンター 大阪府大阪市鶴見区鶴見4-5-9   地理試験はいつ受験できる? 受験の日程はタクシーセンターごとに異なりますので、ご自身の受験する府県の情報をご参照ください。 東京タクシーセンター 東京タクシーセンターが開催する地理試験の試験日は、月曜・火曜・金曜の週3日となります。ただし、休日と祝日、年末年始(12月29日~31日、1月2日~3日)は試験を行いませんのでご注意ください。なお、受付時間も決まっており、地理試験の手続きは10:00までとなっておりますので、それまでに必ず受付を済ませておきましょう。 神奈川タクシーセンター 神奈川タクシーセンターが開催する地理試験の試験日は、月曜・金曜の週2日となります。ただし、祝祭日は試験を行いません。受付時間は曜日によって異なり、月曜日は13:00~13:20となっています。金曜日は14:00~14:20が受付時間です。お間違えのないようご注意ください。 大阪タクシーセンター 大阪タクシーセンターが開催する地理試験の試験は、タクシーセンターの業務日ならいつでも受験できます。曜日によって受付時間が異なりますのでご注意ください。月曜・火曜・水曜・土曜に受験する場合には、受付は9:30~10:00となっています。木曜・金曜の場合は12:00~12:30です。受験の申請の際に、試験時間の詳細がアナウンスされます。 結果発表は当日 いずれのタクシーセンターで地理試験を受験する場合でも、試験結果は当日に発表されます。試験時間は60分で、合格発表も含めると約2時間を目安として予定を確保しておいてください。   地理試験の合格率は?落ちたらどうなる? 試験の合格ラインは、法令試験も地理試験も正答率で言うと約8割から9割程度に相当します。具体的には、法令試験は45問中36~41問、地理試験は32~36問を正解する必要があります。 地理試験の合格率 タクシー地理試験は通常、合格率が50%と言われており、一般的には平均して5回ほど試験を受けて合格することが期待されています。 地理試験に落ちたらどうなる? 前述のとおりですが、平均4回程度は不合格になっている(落ちている)計算になります。また、受験回数に制限が無いため必要に応じて何度でも試験を受けることができます。受験回数にこだわらず、各単元を繰り返し覚えられるように努力することが重要です。不合格が重なって「私では合格は無理なのかも」などと不安になる場合もあると思いますが、最終的には合格できるものと信じて諦めずに以下のような心構えで臨むことが成功への近道です。 1回の受験で合格しなかったとしても、そのことに対して落ち込む必要はありません。 一生懸命に学んだことは、タクシードライバーとしての仕事に生かせる貴重な知識となります。 試験では細かくて専門的な問題が出題されるため、出身地や地域に関係なく、受験者は同じスタートラインに立つことができます。   地理試験の出題内容 地理試験の問題は、地図で示された主要幹線道路をこたえるもの、地図で示された主要施設をこたえるもので25問出題されます。それ以外の25問が応用問題とされ、主要施設と市区町村の関係や、駅との関係を問うもの、乗車地から降車地までの最短経路を問うものなどがあります。 東京23区と武蔵野市、三鷹市のタクシー事業所は流しでお客様をお乗せするのが基本ですので該当エリアの地理を勉強するのは不可欠であると思いますが、神奈川になると流しではなく、駅付けと無線配車が基本となってきますのでたとえば川崎市の北部のタクシーが三浦市などに行くことは極めて稀です。それでも一律で地理試験に臨まなければならないのは少し疑問が残ります。実際大阪の地理試験は北ブロック、中ブロック、南ブロックとエリアを分けて問題を出題しています(共通ブロック問題はあり)。 皆さん最初は受かるかどうか不安になりますが、数学的な問題ではなく全て暗記問題であること、また週に複数回試験が実施されている事から不合格でも、すぐさま次のチャレンジを行い合格を勝ち取っています。   地理試験の対策、勉強方法 簡単に言えばとにかく暗記をすることに尽きます。各タクシーセンターが発売している問題集がありますし、過去問題もあります。最近では専門の学校に会社負担で通わせるタクシー会社もあります。 基本問題25問、応用問題25問という構成ですので、前半の基本問題をなるべく全問正解できるようにするのが合格の一番の近道です。前半の基本問題の25問は、東京であれば6パターンの主要幹線道路、交差点図と主要施設図が用意されていますが必ずその中から出題されることが決まっています。ですのでこの6パターン×2の12パターンの幹線道路、交差点、主要施設を完全暗記してしまい25点確実に得点できるようになってしまえば、応用問題は25問中7問正解すればよいことになります。 また週に複数回の試験が実施されますので、極端な話をすればある程度山を張って勉強をし、一度外れたとしても何回か受験する間に山を張った個所が出題され合格できるという事もあります。 該当エリアの過去問や地図を購入しよう 地理試験は、都心部の幹線道路の名前や近くの観光地の把握などがポイントとなります。東京都、神奈川県、大阪府ではもちろんですがそれぞれ問題は異なりますので、受験する地域の地理試験の過去問やテキストを入手する必要があります。また、地理試験の勉強の際には、併せて地図も手元にあると理解が深まります。 東京都の地理試験の攻略方法 東京都の地理試験では主要幹線道路84本と交差点名45箇所、ホテルや大学などの関連施設を暗記することが近道です。これらを効率的に暗記するためには、地図を見ながら頻繁に確認し、繰り返し覚えることが大切です。地図を理解していないと応えられない問題もありますので、丸暗記ではなくしっかりと理解することが重要となります。 暗記が苦手な人には、語呂合わせを活用するとより効果的です。交差点や道路の名前に対してイメージしやすい言葉やフレーズを結び付けて覚えると記憶に残りやすくなります。また、交差点の名前の由来や位置する方角などの情報を利用すると理解を深めることができます。地理的な特徴や背景を理解することで、実際の運転時にも役立つ知識となるのでおすすめです。 地理試験の攻略には時間と努力が必要ですが、地図を使いながら積極的に覚えることや語呂合わせや由来を活用することで効果的な学習が可能です。合格へ向けて着実に取り組んで地理に詳しくなることでドライバーとしての自信を高めましょう。 思考の変化をしてみる 試験を受けると、多くの人が合格に対する圧力を感じます。一度の失敗が大きな影響を及ぼすと思われがちで、ストレスを感じることもあります。特に国家試験のように合格率が非常に厳しい場合、不安が増すことでしょう。 しかし、冷静に考えてみましょう。たとえば100人が試験を受けて、合格者が10人しかいなかったとしたら、90%の受験者が不合格ということです。自分だけが不合格だと感じるのではなく、多くの受験者が同じ状況にあることを理解しましょう。 地理に詳しくなくても問題なし 問題自体はかなり専門的なものが出題されます。ですので、たとえ都内に住んでいる方であっても、地理に関する知識がない方でも同じく難易度は高いです。例えば、以下のような問題が出題されます。 例題1:環七通りと甲州街道が交差する交差点の名前は何でしょうか? 答え:大原 例題2:環八と五日市街道の交差点の名前は何でしょうか? 答え:環八五日市 このような問題は、地理に詳しくない方にとっても理解が難しいものです。ですが、しっかり勉強すれば、どなたでも合格することが可能です。地方出身の方でも、都内出身の方でも、地理に関する知識を積極的に身につけることで合格への道が開かれます。   地理試験の過去問はホームページで確認できる 地理試験の過去問は、各タクシーセンターの公式ホームページから閲覧することが可能です。問題傾向を把握することが目的なら、一度ホームページから確認してみてください。 東京都の地理試験 公益財団法人東京タクシーセンター「地理試験過去問題」 公益財団法人東京タクシーセンター「地理試験過去問題の解答」 神奈川県の地理試験 一般財団法人神奈川タクシーセンター「地理試験過去問題」 大阪府の地理試験 大阪の場合、出題範囲は営業区域を念頭において3ブロックに分けて出題されます。 ■北ブロック 対象エリア:池田市・箕面市・茨木市・高槻市・摂津市・島本町・豊中市・吹田市・大阪市(西淀川区/淀川区/東淀川区) ■中ブロック 対象エリア:大阪市(西淀川区/淀川区/東淀川区以外)・東大阪市・八尾市・守口市・門真市 ■南ブロック 対象エリア:堺市・高石市・泉大津市・和泉市・忠岡町 地理試験の過去問やテキストを入手する方法 試験勉強をしていくのに過去問やテキストが必要となり、書店で過去問やテキストを探しても見つからない…そういった経験があるかもしれません。地理試験の過去問やテキストは、基本的に書店では売られておらず、各タクシーセンターで販売しています。地理試験の必要となる東京、神奈川、大阪にはそれぞれタクシーセンターがあり、そこで教材が販売されています。なお、東京タクシーセンターで販売している地理教本は410円、地理問題例集は930円となっております(2020年2月現在)。 関連記事 タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは   地理試験の有効性 一科目だけ合格した場合、その科目の合格通知書を発行します。次回受験の際に、合格した科目の通知書のコピーを提出すると、その科目の試験は不要です。合格証と科目合格通知書は、合格日から2年間有効です。ただし、タクシードライバーとして働いている場合は再受験の必要はありません。しかし、タクシードライバー業を辞めたり、東京特別区以外の地域でタクシードライバーを始めた場合など、特定の理由でタクシードライバー業をやめた場合は、辞めた日から2年間の有効期限が適用されます。   都心の地理に詳しくなくてもタクシー運転手になれる? 地方から都心部に来てタクシー運転手になる方もいるでしょう。このように土地に詳しくない場合でもタクシー運転手になれるのか心配だと感じるかもしれませんが、安心してください。地方から東京や神奈川、大阪などの都心部に来てタクシー運転手になる方も立派なタクシー運転手として活躍されています。こうした都心部でタクシー運転手として働くには、先ほどお伝えしたように地理試験を行うのですが、地理試験では道路の名前や観光地などに関する問題が出されます。地理試験の勉強で頭に入れた知識があれば、東京でも神奈川でも、あるいは大阪でも他の運転手に引けを取らない立派なタクシー運転手として乗務を始めることができるでしょう。とはいえ、「自分で勉強するのは苦手…」、「なんとなく不安…」と感じる方もいるかもしれません。しかし、タクシー会社に入社すれば、研修の一環として地理に関する勉強を行うことになります。 関連記事 東京のタクシードライバー(タクシー運転手)での勤務は稼げる?稼げない?地方との月収の違いはどのくらい?   タクシー会社の研修では地理試験の受験をすることになる タクシー会社に入社する場合にはタクシーに乗務する前に、研修として地理試験の勉強や二種免許取得に向けた講義などを受けます。基本的には研修として、地理試験に向けてタクシーセンターの講座を受講することになります。タクシー会社によっては、社員の受験をサポートするために独自に地理試験の対策勉強会などを行ってくれます。地理試験は難易度が高いとも言われますが、先輩タクシー運転手にアドバイスを聞きつつ、タクシー会社のサポートを活かせば合格できるでしょう。 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は? 関連記事 二種免許の取得について 地理試験の費用を支援してくれるタクシー会社も多い 地理試験の受験料は1回につき3,400円かかりますが、幸いなことに、所属するタクシー会社が受験料を負担してくれることがあります。さらに、第二種運転免許の取得費用も同様に会社がサポートしてくれることがあります。将来的に新しいタクシー会社で働く予定がある場合、福利厚生について詳細に調査しておくことが賢明です。   地理試験の過去問・テキストは各タクシーセンターの公式ホームページからご確認できます。それにタクシー会社の研修の一環としてタクシーセンターの講習を受ける場合には、その際に過去問とテキストをもらえます。地理試験は難しいと言われますが、タクシー会社のサポートを受けながらも各個人が積極的に勉強し、1回での合格を目指しましょう。なお、これからタクシー会社を探すのなら「ドライバーズワーク タクシードライバーの求人検索をご参考ください。なお、無料でタクシー業界に精通したキャリアアドバイザーに相談もできます。ぜひご活用ください。 ドライバーズワークの公式ウェブサイトであるタクノート -タクnote- では、タクシーに関連する様々なコラムを豊富に取り揃え、タクシードライバーとしての知識やスキル、業界の最新トレンドなど貴重な情報を提供しています。ぜひタクノートを利用して、あなたのタクシードライバーとしてのスキルや知識を向上させましょう!

タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは

タクシー運転手になるにはどんな資格が必要?ドライバーの条件とは

【重要】2024年2月29日付で、東京都、神奈川県、大阪府で「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」のうち地理試験の廃止が決定しました。詳細はご就業先へご確認ください。 タクシードライバー(タクシー運転手)に必要な資格の概要 タクシードライバー(タクシー運転手)に必要な資格は二種免許です。 東京・神奈川・大阪の一部の都心エリアでタクシー運転手として働くには地理試験の合格が必要になります。 タクシー運転手と一括りにしましたが、法人に所属して乗務する運転手と個人で乗務する運転手の2種類があり、それぞれ法人と個人のタクシー運転手になる方法は少し異なります。 法人タクシーと個人タクシーで運転手に必要な資格は異なる? まずは、法人と個人でタクシー運転手になるまでの流れを確認しておきましょう。 これを見てお気づきのように、法人に所属してタクシー運転手になる場合であっても、個人としてタクシー運転手になる場合であっても、必要となる資格は同じです。 関連記事 個人タクシーの運転手になるには?法人タクシーとの違いとは タクシー運転手(タクシードライバー)に必要な資格 ・二種免許の取得(受験資格:満21歳以上、第一種免許を取得してから3年が経過している) ・地理試験の合格(東京都・神奈川県・大阪府のうち一部の地域でタクシー運転手になる場合) タクシー運転手として、お金をもらってお客様を乗せる場合には必ず二種免許を取得しなければなりません。二種免許の受験をするには、21歳以上かつ、第一種免許を取得し、免許停止期間を除いて3年以上経過している必要があります。 また、東京都・神奈川県・大阪府のうち一部の地域でタクシー運転手になる場合には、該当エリアの道や建物について詳しくなくてはならず、地理試験の合格が必要となります。 「二種免許」とは 自分の車を運転するのに必要な免許は「第一種運転免許」、タクシーやバスのように"事業としてお客様を乗せてその対価としてお金を頂く場合"に「第二種運転免許」が必要になります。 一般的な乗用車を運転する際に必要になるのが「普通自動車第一種運転免許」なので、タクシー運転手として働くには「普通自動車第二種運転免許」が必要、ということになります。「二種免許」が必要とされる車両には、一般のナンバープレートとは異なる商業ナンバーがつけられています。 二種免許については、道路交通法の第八十六条に次のように規定されています。 『旅客自動車であるものを旅客自動車運送事業に係る旅客を運送する目的で運転しようとする者は、当該自動車の種類に応じ、第二種免許を受けなければならない。』 あくまで旅客自動車としてお金をもらってお客様を運ぶために必要であり、家族や友達を乗せることは事業目的ではないので一種免許で問題ありません。お客様を乗せずにタクシーを運転するだけであれば二種免許は不要です。あくまで、お客様を乗せてお金を頂く場合に二種免許が必要となるのです。ちなみに、飲み会の帰りにお世話になる運転代行を行う場合も二種免許が必要になります。 関連記事 二種免許の取得について 関連記事 【地理試験の疑問】過去問・テキストの入手方法や受験場所・時期!タクシードライバーになるには必要? 「二種免許」の種類 通常の運転免許に中型や大型といった種類があるように、二種免許にも車両の大きさや種類に併せた分類がございます。タクシー運転手に必要な資格は「普通第二種免許」ですが、バスの運転手であれば「中型第二種免許」や「大型第二種免許」が必要になります。中型と大型は乗車人数や車両の重要によって区分されています。 さらに二種免許の中にはマイナーな資格ですが、「大型特殊第二種免許」と「牽引第二種免許」がございます。 「大型特殊種免許」はクレーン車やショベルカーなどが該当しますが、そういった特殊車両を旅客目的で使用されることは少ないので、あまり実用性のある免許ではないようです。「牽引第二種免許」はトレーラーバスのために必要ですが、現在は西東京バスの「青信号」が唯一のトレーラーバスなので、こちらも実用性のあまりない免許です。 大型免許を所有していれば、中型二種や普通二種も兼ねることができるので、バスの運転手がタクシー運転手になる場合、そのままでOK、ということになります。 二種免許の受験資格 二種免許の受験資格は満21歳以上であり、第一種免許を取得してから3年が経過している事が条件です。免許取り消しなどにあっていた場合は、その停止されていた期間は除いた期間の累積となります。大型免許、中型免許、準中型免許、普通免許、大型特殊免許の第一種免許のうちひとつでも3年以上あればOKです。 また、視力は両目0.8以上片目0.5以上と第一種免許の両目0.7以上、片目0.3以上と比べて若干厳しくなっています。さらに立体感を図るための視力検査も行われます。他人の命を預かることにもなるのでこうした適性検査が厳しくなるのも納得ですね。 二種免許の学科試験 問題形式はマークシート式で全部で95問。(文章問題90問、イラスト問題5問)。文章問題が1問1点、イラスト問題が1問2点の合計100点満点の試験です。90点以上で合格です。一種の試験に比べ応用問題が多く、難易度も高くなっています。 また普通第二種と大型第二種、大型特殊第二種、けん引第二種の試験問題が同じであるため、タクシー運転手になりたくても、バスに関しての問題なども解く必要があります。ちなみに、他の二種免許を取得している場合は学科試験免除になります。 二種免許の技能試験 一種免許取得の時と同様に教習所内での試験と路上試験があります。第一種免許に比べ採点内容の基準は厳しく90点以上(一種免許の技能試験は80点以上)で合格となります。教習所内ではV字型の鋭角コースの旋回や縦列駐車、方向転換が出題されます。 二種免許取得に苦労する人は意外にも運転技術に自信のある方のようです。普段の運転でついてしまった癖によって不合格になってしまうケースも多いようです。もう一度基本的な運転技術を改めて見直すようにすることが必要です。 二種免許取得に必要な講習 二種免許取得に必要な上記の学科試験と技能試験に合格した後、応急救護処置講習と旅客者講習という講習を受講する必要がございます。 講習名 主な内容 講習時間 料金 応急救護処置講習 ・応急救護処置の基礎知識・応急救護の実技(心肺蘇生法、止血法等) 6時間 8,400円 旅客者講習 ・運転に係る危険の予測・夜間や悪条件下での運転・子供、高齢者、身体の不自由な方への対応 6時間 18,600円 出典:一般社団法人東京指定自動車教習所協会 二種免許取得期間と金額について ①自分で教習所に通って取得するパターンと②二種免許取得制度があるタクシー会社に入社してから取得するパターンがございます。 ①の場合、通いと合宿で多少前後しますが、220,000円~250,000円で7~10日ほどで取得可能です。 ②の場合、費用を会社で全負担してくれるところがほとんどなので費用については心配することはありませんが、一定期間以上勤務しないと返済義務が発生するといった会社も多いです。多額の免許取得費用を負担してすぐに辞められては会社も利益が出せないので当然ですね。応募条件や面接などで確認しましょう。 「地理試験」について 東京・神奈川・大阪といった都市部でタクシー運転手になるためには地理試験に合格する必要があります。タクシー運転手はお客様を安全かつ迅速にお送りする必要があるため、営業区域内の地理について詳しくなければなりません。営業エリア内にある道路や交差点の名称などをはじめ、有名な建物の所在地などの知識が必要になります。このほか、目的地まで向かう際の最短ルートや、そのルートの運賃や所要時間なども正確に把握しておくことが必要です。 地理試験が必要な具体的なエリアについて以下のとおりです。 東京都・・・23区と武蔵野市、三鷹市(23区は、別名特別区とも言われています) 神奈川県・・・横浜市、川崎市、横須賀市、三浦市 大阪府・・・大阪市、池田市、箕面市、茨木市、高槻市、摂津市、島本町、豊中市、吹田市、東大阪市、八尾市、守口市、門真市、堺市、高石市、泉大津市、和泉市、忠岡町 地理試験の内容について 地理試験の正式名称は「輸送の安全及び利用者の利便の確保に関する試験」であり、「指定のエリアに関する地理に関する内容」と「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」の二科目がございます。両方とも合格して初めてその地域でタクシードライバーとして従事できるようになります。 「指定のエリアに関する地理に関する内容」としては、地図で示された主要幹線道路を答えるものと地図で示された主要施設を答えるものが出題されます。応用問題として、主要施設と市区町村、駅との関係を問うものや、乗車地から降車地までの最短経路を問うものなどがあります。 「タクシー事業に係る法令、安全及び接遇」については、下記のような内容が出題されます。 法令・・・道路運送法、タクシー業務適正化特別措置法、その他の関係法令に関すること 安全・・・当該指定地域における交通事故の発生状況、交通事故の防止及び事故発生時の措置に関すること 接遇・・・タクシーの運転者の基本的な心構え及び接遇に関する事項や高齢者・障害者等の乗車、降車等におけるタクシー運転者の対応に関すること 地理試験の試験会場について タクシーの地理試験の開催場所は、各県のタクシーセンターにて実施しています。以下に東京、神奈川、大阪の地理試験会場についての詳細を記載します。また、大阪の地理試験の概要が変更になりタクシーセンターでの講習(4日間)を受講するのが義務付けられており、講習の最終日に地理試験を受ける流れになります。 東京都の地理試験会場について 施設名 公益財団法人東京タクシーセンター 住所 東京都江東区南砂7-3-3 開催日 月・火・金曜日(但し、休日、祝日及び12月29日から12月31日までと1月2日、1月3日を除く) 受付時間 「地域に係る地理」を受験される場合は午前10時まで「法令、安全及び接遇」を受験される場合は午後1時まで 所要時間 各科目申請手続きから合格発表まで概ね2時間 受験料 各科目ごとに3,400円) 問題数 地域に関する地理の科目は40問中32問以上で合格法令、安全及び接遇の科目は45問中36問以上で合格 合格発表 所要時間内に発表します 持ち物 受験料、運転免許書、筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン) 参考URL 公益財団法人東京タクシーセンター 神奈川県の地理試験会場について 施設名 一般財団法人神奈川タクシーセンター 住所 神奈川県横浜市中区日ノ出町二丁目130番地 開催日 月・金曜日(※月曜日は法令、安全及び接遇の試験のみ) 受付時間 「地域に係る地理」を受験される場合は午前9時~9時20分まで「法令、安全及び接遇」を受験される場合は月曜日午後1時~1時20分、金曜日午後2時~2時20分 試験時間 各科目1時間 受験料 各科目3,400円 問題数 地域に関する地理の科目は40問中32問以上で合格法令、安全及び接遇の科目は45問中36問以上で合格 合格発表 所要時間内に発表します 持ち物 受験料、運転免許書、筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン) 参考URL 一般財団法人神奈川タクシーセンター 大阪府の地理試験会場について 施設名 一般財団法人大阪タクシーセンター 住所 大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目5番9号 開催日 事前に申込みが必要なので、タクシーセンターに要確認 受付時間 事前に申込みが必要なので、タクシーセンターに要確認 試験時間 各科目1時間 受験料 各科目3,400円 問題数 地域に関する地理の科目は文章問題40問(○×式:25問、選択肢式:5問、地図問題:10問)80点以上で合格法令、安全及び接遇の科目は文章問題15問(○×式:10問、選択肢式:5問)80点以上で合格 合格発表 所要時間内に発表します 持ち物 受験料、運転免許書、筆記用具(鉛筆、消しゴム、ボールペン) 参考URL 一般財団法人大阪タクシーセンター 地理試験のポイント 試験問題は、基本問題25問、応用問題25問という構成です。前半の基本問題をなるべく全問正解できるようにするのが合格への近道です。 基本問題は、東京であれば6パターンの主要幹線道路、交差点図と主要施設図が用意され、必ずその中から出題されることが決まっています。この6パターン×2の12パターンの幹線道路、交差点、主要施設を完全暗記してしまい25点確実に得点できるようになってしまえば、応用問題は25問中7問正解すればよいことになります。 地理試験の初回での合格率は一般的に4割くらいと言われ、難易度の高い試験といえます。何度でもチャレンジできる試験なので、繰り返しトライして合格する方もたくさんいらっしゃいます。1度失敗してもあきらめずにチャレンジしましょう。 勉強方法としてはやはり暗記がポイントです。各タクシーセンターでは過去問題集が販売されていますので、ひたすら暗記に取り組みましょう。タクシー会社によっては入社後の研修として地理試験の勉強ができる会社もあるのでそういった研修を利用するのも一つの手でしょう。 暗記することはとても大変なことですが、お客様の行き先に最短ルートで案内できたり、効率的に流し営業ができるようになったりと実務に直結することなので試験のために、というより実務でどう活かしていくか、を考えて勉強を進めるとよいでしょう。 関連記事 【地理試験の疑問】過去問・テキストの入手方法や受験場所・時期!タクシードライバーになるには必要? タクシー運転手に必要なスキルについて タクシー運転手になるためには以下のようなスキルも大切なので試験勉強と併せて日々磨いていきましょう。 安全運転のスキル 当然のことながら運転技術は必要です。タクシー運転手に求められる運転技術は、安全運転であること。また、丁寧な運転であることです。事故を起こさないことはもちろんですが、急ブレーキや急発進も避けてください。なるべく車の揺れが少ない運転ができるとお客様の満足度も高くなるでしょう。運転が荒くならないように気を配り、お客様を不快にさせないよう心がけてください。コップに水をいれて零さないような練習も効果的かもしれませんね(笑) 接客のスキル 忘れてしまいがちですが、タクシー運転手は接客業です。接客のスキルも大切です。人と接するのが好きでコミュニケーション能力のある方、どんな人に対しても笑顔で明るく接することのできる方は、接客スキルが高いケースが多いでしょう。また、気配りができることも大事なスキルの1つです。些細なことであっても、常にアンテナを張って、お客様に対して丁寧に接することが大事です。 地図を暗記するスキル タクシー運転手という仕事柄、地図を暗記できるスキルはあったほうがよいでしょう。タクシーにはカーナビが搭載されていることが多いですが、カーナビを入力している時間は意外とお客様のストレスになってしまうもの。やはり自分の走るエリアの地理には詳しいほうがよいでしょう。すぐに道を覚えられるスキルがある方はタクシーの仕事も難なくこなせるはずです。 いかがでしたでしょうか。ここまでタクシー運転手に必要な資格やスキルについて見てきました。タクシー運転手は努力次第で収入アップが見込める仕事です。ぜひタクシー業界で活躍してみてはいかがでしょうか。もし今、転職先を探しているのであればタクシードライバー・運転手の求人・転職ならドライバーズワークをご利用ください。 関連記事 タクシー運転手が知っておくべき接客やビジネスマナー 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は?

タクシードライバーの勤務体系・勤務時間を勤務スタイルの例で徹底解説!

タクシードライバーの勤務体系・勤務時間を勤務スタイルの例で徹底解説!

みなさんが普段見かけるタクシーは朝も夕方も夜中も走っており、いつ休んでいるのかと思うほどどの時間帯で見かけることがあると思います。今回はそんなタクシードライバー(タクシー運転手)がどんな働き方をしているのかをご紹介します。タクシードライバー(タクシー運転手)は主に「昼日勤」「夜日勤」「隔日勤務」という3つの働き方がありますのでそれぞれ詳しくご紹介します。 関連記事 タクシードライバーの点呼から終業までの1日の流れ 関連記事 タクシードライバーの1日の売上にノルマってあるの?   昼日勤とは こちらは普通のビジネスマンと同じ昼間だけ働く勤務体系です。 勤務時間は、8時間勤務で休憩が1時間あるのが主流です。一般的なのは昼日勤朝7時~夕方16時まで、もしくは朝8時~夕方17時までという勤務時間になります。(※タクシー会社によっては多少前後する場合もあります。) 普通のビジネスマンと比べて朝が早いですが終わるのも早いです。その他の、夜日勤、隔日勤務とは異なり、夜勤の無い勤務体系なので女性や高齢の方に特に人気があります。 日勤のタクシードライバーの勤務スタイル例 勤務時間AM7:00~PM16:00、AM8:00~PM17:00など 休憩時間 1時間/1乗務 勤務日数 22~24乗務/月 昼日勤の場合、メインのお客様は、早朝に通勤でタクシーを利用するビジネスマンや、住宅街から病院などに向かう高齢者などがメインとなり、特に早朝の時間帯での売上が多いため、早朝の時間帯をいかに効率的に利用するかが売上アップのポイントだと言われています。 この昼日勤という働き方は、タクシードライバーになりたい方には人気がある一方で、タクシー会社にとっては、昼だけ働ける人ばかり採用してしまうと、夜間帯のタクシードライバーが不足し、その結果夜間のタクシーの稼働率が下がり、その分夜間の売り上げが低下してしまうという理由から、昼日勤を採用しているタクシー会社は非常に稀です。 昼日勤の一ヶ月の勤務スタイルのイメージを下の図にまとめてありますのでご覧ください。 下記例では、日曜日が公休となっていますが、タクシー会社は基本的にシフト制のため、シフトによっては休みの曜日は変動する場合がほとんどです。   夜日勤とは 夜日勤は先ほどの昼日勤とは逆に毎日夜間のみ勤務するという働き方です。 夜間勤務のため、タクシーには深夜割増料金が発生するため昼日勤に比べて給料は上がりやすくなる傾向があります。 また、お客様も昼間とは異なり、夜ならではの繁華街に向かう方、お酒を飲み終わったって帰宅される方、終電を逃してしまった方などになります。 運転距離も昼間に比べて長距離のお客様も比較的多くなりますし、深夜割増料金もつきますので売上が上げやすい時間帯と言えますがこれも「昼日勤」と同じくこのシフトだけを採用しているタクシー会社はかなり少ないのが現状です。 日勤のタクシードライバーの勤務スタイル例 勤務時間 PM6:00~AM2:00、PM7:00~AM3:00など 休憩時間 1時間/1乗務 勤務日数 22~24乗務/月   隔日勤務とは タクシー会社では主流の勤務形態になるのが、この「隔日勤務」になります。 勤務時間は、昼日勤と夜日勤の2つをくっつけて2日分を一気に働くような勤務形態です。 隔日勤務の場合、出勤した日の仕事終わり、つまり出勤の翌日は「明番」というお休みになります。勤務時間は、だいたい20時間程度の勤務で、その間に3時間休憩休憩が入るのが一般的な隔日勤務のスタイルです。 隔日勤務では、下のカレンダーのように、出勤日である「出番」、仕事が終わった後が休みになる「明番」を2回繰り返した後に、一日丸々お休みになる「公休」を繰り返していくような働き方になります。 隔日勤務の勤務時間帯はタクシー会社によって大きく異なる場合があります。 基本的にタクシー会社は24時間営業をしており、その間タクシーが常に稼動できるように、どの時間帯でもドライバーが不足しないようにスケジュールが組まれており、タクシー会社1社の中で、以下のA勤務~I勤務の中から最低2つの時間帯の勤務パターンを持っていることが多いです。 タクシー会社で比較的多く使われているのが、B勤務とE勤務の組み合わせや、A勤務とF勤務の組み合わせなど、A・B・E・Fの組み合わせが多くなっています。 隔日勤務のタクシードライバーの勤務スタイル例 勤務時間 ・A勤務:7:00~3:00(3時間の休憩を含む) ・B勤務:8:00~4:00(3時間の休憩を含む) ・C勤務:9:00~5:00(3時間の休憩を含む) ・D勤務:10:00~6:00(3時間の休憩を含む) ・E勤務:12:00~8:00(3時間の休憩を含む) ・F勤務:13:00~9:00(3時間の休憩を含む) ・G勤務:14:00~10:00(3時間の休憩を含む) ・H勤務:15:00~11:00(3時間の休憩を含む) ・I勤務:16:00~12:00(3時間の休憩を含む) 休憩時間 3時間/1乗務 勤務日数 11~13乗務/月 関連記事 タクシーの隔日勤務はきつい!?隔日勤務の働き方を詳しく解説   タクシー運転手の生活スタイル(一日のスケジュール例) 多くのタクシードライバーは、通常隔日勤務で業務を行います。1日出勤して1日休むような働き方をしており、1回の勤務時間は通常15.5~18時間で、その間で3時間程度の休憩や仮眠の時間を取りながら乗務します。こちらではそのスケジュール例をご紹介します。 8:00:出社 出社後、まず出勤者の点呼とアルコール検査が行われます。アルコール反応が微量でも検出された場合はその日の乗務は絶対に許されません。その後、車両点検、カーナビなど車内設備の確認を行い出庫の準備をします。 9:00:出庫 車両の出庫作業とともにその日の乗務が開始されます。午前中はビジネスパーソンや主婦の方々が主な顧客層となります。 休憩・仮眠 乗務時間は長いため、合間を見て休憩や仮眠をとりましょう。車中で仮眠するケースもありますが、休憩や仮眠のために営業所に戻ることも可能です。従業員の健康管理と事故予防を最優先に考えられ、そのために1日に3時間の休憩を必須としています。 22:00:割り増し時間 22時以降は割増賃金になります。コンサートや飲み会から帰る人々が多く、乗客を獲得しやすいエリアも昼間とは異なります。特に終電を逃した乗客などは長距離の利用が期待されるため、営業売上の観点では稼ぎやすい時間帯といえます。 25:00:点検、洗車、仕事終了 営業所に戻った後、タクシーの点検と洗車を行います。また、乗務日誌の記録、クレジットカードやタクシーチケットなどの清算処理などを完了させ、その日の仕事を終了します。   タクシー運転手の休日の過ごし方(勤務形態別) 休日を充実させるためには、生活リズムを確立することが重要です。ルーティンを設定することで、体は日常生活に適応しやすくなりますが、疲れを癒すなどの基本的なケアも欠かせません。以下では、異なる勤務形態に合わせた休日の過ごし方を紹介します。 日勤勤務の場合、疲労を軽減しながらリラックスしましょう! 日中の仕事は一般的な企業の勤務時間と同じですが、休日が週末や祝日に固定されていないため、休暇の取り方が鍵となります。体への負担がかからないように連続勤務を避け、忙しい用事がある休日には、連続休暇を計画しましょう。 連続休暇を取れば、少なくとも1日はリラックスして体を休めることができ、体力に余裕があれば自分の自由な時間を楽しむこともできます。また、友人や家族との予定がある場合、連続休暇を取ることで、夜遅くまで楽しむことにも心置きなく取り組むことができます。 隔日勤務のスケジュールを利用して、勤務日と休日を最適にプラン! 隔日勤務は、1回の勤務で2つのシフトをこなす形態です。そのため、1回の勤務での負担が大きく、夜中に仕事を終えるため、翌日は昼過ぎまで睡眠をとることがお勧めです。ただし、次の勤務まで寝すぎてしまうと、逆に疲労が蓄積しやすくなるので、適度な休息を心がけましょう。 隔日勤務は一般的な生活リズムと異なるため、まずはルーティンを設定することが役立ちます。ある程度のリズムを整えて、休日も同様のリズムで過ごすことで、次の勤務日もスムーズに適応できるようになります。   タクシー会社は残業が多い?ブラック企業? タクシードライバー未経験の方から良く「タクシードライバーは残業が多そう」「過酷で、ブラック企業だから・・」という話を耳にすることあります。 実際はどうかというと「まったくもって、そんなことはありません!」 タクシー会社の労働時間は、国土交通省と厚生労働省によって厳しく法規制が整備されており、違反した場合には厳しい罰則もあるため、どのタクシー会社であってもその規程内で労働条件が決められています。それは乗客の命を扱うものですから、無理して残業することが常態化してしまっていてはタクシードライバーだけでなく乗客も危険なためです。 関連記事 タクシードライバーの1日の売上にノルマってあるの? 関連記事 タクシーの仕事って残業が多くないですか? タクシー会社の労働時間の法定規則 1ヶ月の拘束時間は262時間が限度。ただし労使協定があるときには、1年のうち6ヶ月までは270時間まで延長することが出来る。 2暦日(隔日勤務のこと)の拘束時間は21時間以内とする。また、勤務終了後20時間の休息時間が必要である。 つまり、隔日勤務の場合、一回勤務する場合の勤務時間は最大21時間、勤務後は20時間以上休むということです。したがって勤務終了時間が朝5時だった場合に、その日の内に次の勤務が始まることは決してありませんし、1出番が21時間拘束であった場合、 270時間÷21=12日と18時間となり、最大でも12出番+18時間しか勤務することはできません。 1ヶ月のうち最大でも13出番で、残りは明け番のお休み、もしくは公休で1日お休みとなるため、比較的自由な時間が多いというのが、タクシードライバーの働き方の特徴です。 もちろん、タクシードライバーはプロのドライバーでお客様の命を預かる大切なお仕事ですから、お休みの日には、次の出番のために体調管理を徹底する必要がありますので、休みの日の時間をすべてが自由に使ってよいというわけではありませんが、皆さんが思っている以上にしっかりと勤務時間が決められているため、慣れてくると働きやすいといわれています。 関連記事 タクシー運転手(タクシードライバー)は実は隠れた良い仕事

タクシー車内で飲食しても良い?守るべきマナーも紹介

タクシー車内で飲食しても良い?守るべきマナーも紹介

タクシーにまつわるマナーの1つに、タクシーの車内で飲食することの是非があります。今回はタクシー車内での飲食についてご紹介します。知らずに乗車して思わぬトラブルを起こしてしまわないようにタクシーのマナーを学びましょう! タクシーで飲み物を飲むのはOK? タクシーで飲み物を飲むことは基本的にOKです。むしろ必要な水分補給を我慢して脱水症状になってしまったら大変ですし、乗客自身が大変なのはもちろんタクシードライバー(運転手)への負担も掛かります。なお、タクシードライバーも社内で水分補給はしています。ただし車内を汚すことが無いような配慮は必要です。信号待ちなどの停車中に飲む、ペットボトルなどのキャップのあるものにするなどの心遣いは大切です。 控えた方が無難な飲み物 運送約款に基づき、車内を汚すおそれがあると思われた場合は、注意を受けたり乗車を拒否される場合もあります。 ■アルコール類 アルコール類はにおいが車内に付着してしまうおそれがあります。不意にこぼしてしまった場合はなおさらです。また、アルコールが入ることで気が大きくなってタクシードライバーとトラブルになるなどのケースもあり得ます。 ■紙パック、紙コップなど 不意にこぼしてしまった場合に車内を汚してしまうおそれがあります。 関連記事 禁煙タクシーで死亡事故の危険性が減る!?ドライバーと乗客の安全を守る タクシーで食事をとるのはOK? 電車やバスなどでの食事と同様に、タクシー車内においても食事の是非は悩ましいですよね。食事をしていたら運転手に怪訝な顔をされたという方もいらっしゃるかも知れません。一般的な運送約款においては食事を明示的に禁止していないため、どちらかといえばOKとしているタクシー会社がほとんどです。ただ、基本的には車内での食事はマナーに配慮しながら行った方が無難です。食事はにおいが車内に充満、付着する場合がありますし、それが降車した後も車内に残ってしまうと、次の乗客が不愉快な思いをする場合があるためにタクシードライバーは車内での食事を嫌うこともあります。においが強く付着するおそれがあると思われた場合はその時のタクシードライバーの判断により注意を受ける場合もあります。 タクシー車内の飲食で配慮したいマナー タクシードライバー(運転手)に一声かける タクシー車内で飲食する際にはまずタクシードライバーに一声かけましょう。基本的には「どうぞ!」と快諾されることがほとんどですし、一声掛けることで空気も良くなります。 においのしないものを選ぶ 車内で食事する場合、何を食べるのかは大きなポイントです。次に乗車する乗客の事にも十分配慮して、においの強いものは避けましょう。ファーストフードなどはにおいが残りやすい代表例です。 こぼしにくいものを選ぶ においの他に食べこぼしも不安要素の一つです。食べ物をこぼしてしまって車内に付着してしまうと、確実に次の乗客が不快な思いをしますからタクシードライバーが清掃しなくてはならなくなります。こぼしにくいもの、食べかすの出にくいものを選びましょう。 当然ゴミは持ち帰る 食事をして出たゴミをドアポケットや座席に放置することは避けましょう。タクシードライバーにとっては、良かれと思って飲食を許可していてもこういう目に遭ってしまうと次からは食事を断ってしまうかも知れません。 タクシーでドライブスルーをさせてくれることもある タクシーで飲食をして良いかどうかは、その時の運転手によって異なりますが、ドライブスルーに関しても同じことが言えます。運転手によってはドライブスルーにも対応してくれますので、必要があれば相談してみると良いでしょう。 タクシードライバーと乗客どちらも快適に過ごせるよう、必要な配慮を持っておきましょう。 タクシードライバー(運転手)が心得るべき車内飲食にまつわるマナー タクシー車内での飲食について、タクシードライバー側が心得るべき対応についても見ていきましょう。 車内を汚すおそれがある場合の注意は言葉を選ぶ タクシードライバーとしては乗客に快適に過ごしてもらいたい、快適な環境を提供したいと考えることと思います。しかし、乗客は1人だけでは無い中で、次の乗客のことも考えると時には注意が必要な場合もあるでしょう。そういう場合には乗客の気持ちに寄り添いながら丁重に伝えましょう。 降車後に十分喚起する 食事をした乗客が降車した後はしっかりと換気、消臭を行いましょう。また乗客が居た座席を確認し食べこぼしや汚れがないか必ず確かめましょう。 関連記事 タクシードライバー・タクシー運転手の制服と服装の決まりとは? 今回はタクシー車内での飲食にまつわる、乗客とタクシードライバーが心得るべき対応についてお伝えしました。乗客とタクシードライバーの双方が理解して、お互い心地よく過ごせますように。 これからタクシー運転手になる場合にはこちらの「ドライバーズワーク タクシー求人検索」からタクシードライバーの求人を探しましょう。タクシー業界知識に詳しいキャリアアドバイザーが無料でご相談をお聞きしますので、お悩みの方はぜひ活用してみてください。 新着タクシー求人を見る

タクシーに自転車は乗せられる?自転車を積む方法と運ぶ際の注意点

タクシーに自転車は乗せられる?自転車を積む方法と運ぶ際の注意点

趣味で自転車に良く乗る方や、自転車で通学・通勤をしている方にとって、途中で自転車に乗れなくなってしまった場合の対処法が気になるでしょう。自転車に乗っていたらパンクしてしまった、転んでケガしてしまったなどの理由から、途中で自転車を漕げなくなってしまう可能性があります。そうなったときに近くにサイクルショップがあったり、休憩できる場所があったりすれば良いのですが、必ずあるとは限りません。その際にタクシーを思い浮かべる方もいるでしょう。タクシーで自宅や学校・勤務先まで送ってもらいたい…果たして自転車ごとタクシーに乗れるのでしょうか? タクシーに自転車は乗せられる? 結論からお伝えすると、タクシーに自転車を乗せることは可能です。ただし、自転車の種類や、タクシーの種類によって異なることは念頭に置いてください。 自転車の種類によっては乗せられる 自転車の種類として、一般的な自転車のシティサイクルの他、ロードバイクやマウンテンバイク、クロスバイク、折り畳み自転車など様々な種類があります。その中でも折り畳んだり、パーツを外したりしてコンパクトにまとめられる自転車の場合には、自転車ごとタクシーに乗せてもらえる可能性が高くなるでしょう。 タクシーの種類によっては乗せられる タクシーと言うと、昔ながらのセダン型の車両をイメージする方も多いかもしれませんが、最近ではワンボックス型の車両やミニバン型の車両を街で見かけるようになりました。セダン型の場合には物理的に自転車を乗せることが不可能でしたが、こうした大きめの車両ではバックドアから自転車を入れてもらえることがあります。最近増えてきたUD(ユニバーサルデザイン)タクシーは、車いすのまま乗り込むことができるように設計されているため、自転車のサイズが入るようなら、自転車ごと乗せてもらえるでしょう。また、場合によってはセダン型のタクシーでも、自転車を運んでくれることもあります。後ほどご紹介しますが、サイクルキャリアを使えばセダン型の車両でも自転車を運ぶことができるようになるのです。 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は? タクシーに自転車を積む2つの方法 タクシーに自転車を乗せる際には、2つの方法があります。1つはワンボックス型やミニバン型の大きめの車両で、タクシーの車内に乗せる方法。もう1つはタクシー車両の後部に乗せる方法です。 方法1:タクシーの車内に乗せる おそらくイメージするのがこちらでしょう。タクシーの車内に自転車をそのまま乗せる方法です。輪行(りんこう)といって、自転車を折り畳む、あるいはパーツを分解してコンパクトにする袋にしまい、公共交通機関を利用している方を見かけたことがあるかもしれません。これと同じ要領でコンパクトにして、タクシーに乗せます。また、最近増えてきたワンボックス型やミニバン型などの大きいサイズの車両なら、自転車を折り畳まなくても乗せることができます。 方法2:タクシー車両の後部に乗せる タクシー車両の後部に乗せる方法もあります。後部というのがイメージしづらいかと思いますが、サイクルキャリアといって、車両の上部や後部に自転車などを乗せるための器具をつけます。そのサイクルキャリアの上に、自転車が動かないように設置することで、セダン型のタクシーでも自転車を持ち運ぶことができるようになるのです。車両の外側に自転車を乗せることになりますので、雨が降ったら自転車に直接雨が当たってしまいます。そのため、積む際にはサビないように袋で覆っておくと良いでしょう。 こうした自転車を乗せることのできるタクシーを、サイクルタクシーと呼びます。都心部ではなかなか見かけませんが、地方にはサイクルタクシーもあります。自転車で出かける際には万が一のことも考慮して、あらかじめサイクルタクシーを調べてみてはいかがでしょうか。 自転車を乗せるなら知っておきたい注意点 タクシーに自転車を乗せようと考えることもあるかもしれません。その際にあらかじめ知っておきたい注意点があります。 乗車拒否されることもある まずは乗車を拒まれることがあることを知っておきましょう。先ほどもお伝えしましたが、セダン型の車両では物理的に自転車を乗せることができません。トランクに収まりきらない荷物がある場合には乗車できません。また、雨などで濡れている場合、車内が汚れてしまうので乗せてもらえないということもあります。1人目のお客様の輸送が終わったら他のお客様を乗せることになりますが、車内が汚れてしまったらすぐに乗せることができなくなってしまいます。そういった理由から、雨や泥などで車内が著しく汚れると考えられる場合には乗車できませんのでお気をつけください。 営業所に自転車を乗せられるタクシーの依頼をしよう 都心部ではセダン型の車両で自転車を乗せてくれることはないと考えて良いでしょう。もし自転車を乗せてもらいたいのであれば、ワンボックス型かミニバン型のタクシーを探しましょう。見つからないようなら営業所に電話し、自転車を積めるサイズのタクシーを依頼しましょう。 関連記事 タクシー配車アプリ「JapanTaxi」について 袋に入れるなどの配慮をしよう 自転車をタクシーに乗せる際には、車内を汚さないように工夫しておくことがマナーでしょう。あらかじめ自転車を拭いてキレイにしておく、袋に入れて車内が汚れないようにするなどの工夫をして、タクシー運転手も利用者も、お互いが気持ち良く過ごしてみてください。なお、このようにタクシーに乗せる可能性も考え、自転車を拭くためのタオルや収納するための大きめの袋を用意しておきましょう。 今回はタクシーに自転車を乗せられるのかという疑問を解決し、注意点もお伝えしました。タクシーに自転車を乗せることは可能ですが、セダン型の車両なら物理的に乗せられなかったり、場合によっては乗車拒否されたりすることもあります。もし乗せてもらえる場合でもタオルや袋を用意しておいて、車内を汚さないように配慮してください。このように、万が一のことにも気を配っておき、自転車でのお出かけを楽しんでみてはいかがでしょうか。 新着タクシー求人を見る

タクシーの営業区域や区域外営業などエリアについて

タクシーの営業区域や区域外営業などエリアについて

タクシーは場所を選ばず自由に営業をして良いという訳ではありません。「営業区域」と呼ばれる、タクシー会社ごとに指定された区域内のみに限られ、この外で営業することは禁じられています。タクシー運転手として働くなら営業区域について、きちんと知っておきましょう。 関連記事 タクシー運転手の研修ってどんなことをするの?教育体制は? 営業区域は法令で定められている 営業区域とは、タクシー会社や営業所の所在地にもとづいて国土交通省が指定する、そのタクシー会社の営業が許可された区域のことです。タクシーを運行する際は、お客様の乗車地と降車地のどちらかが、この営業区域内でなければいけません。営業区域は、タクシーの需給量の調整のために設けられており、営業区域ごとに乗車料金も異なるのが一般的です。 営業区域を超えた運行が可能な場合 タクシーの運行は、基本的には営業区域内のみと定められていますが、例外もあります。例えば、営業区域内で乗せたお客様が区域外の目的地を指定した場合は、区域を越えての走行が可能です。営業区域外でお客様を降車させた後は、営業区域まで戻ることになりますが、その際にはなるべくお客様に呼び止められないよう、タクシーの前方にある表意を「回送」に切り替えます。 ただ、「回送」の表示にしていても、お客様が手を挙げて呼び止められることもあります。その際にお客様の目的地が営業区域であれば、お客様を乗せて運行することができます。 タクシー営業の禁止行為として、道路運送法第20条に以下の記述があります。 一般旅客自動車運送事業者は、発地及び着地のいずれもがその営業区域外に存する旅客の運送(路線を定めて行うものを除く。)をしてはならない。 出典:道路運送法 第20条 東京都の営業区域について 東京都の営業区域は、以下の5つに分かれています。 営業区域 対象となる地域 東京特別区・武三交通圏 東京23区、武蔵野市、三鷹市 北多摩交通圏 立川市、府中市、国立市、調布市、狛江市、小金井市、国分寺市、小平市、西東京市、昭島市、武蔵村山市、東大和市、東村山市、清瀬市及び東久留米市 南多摩交通圏 八王子市、日野市、多摩市、稲城市及び町田市 西多摩交通圏 青梅市、福生市、あきる野市、羽村市及び西多摩郡瑞穂町、日の出町、多摩町、檜原村 島しょ区域 島しょ毎 例えば、東京特別区・武三交通圏を営業区域とする場合、23区内で乗客を乗せ、北多摩交通圏である立川市で降ろすことは可能です。その帰りに立川市で乗客を乗せ、武蔵野市や三鷹市で降ろすことも問題ありません。ただし、立川市で乗せた乗客を、府中市や八王子市、青梅市まで輸送することはできません。 違反するとどうなるの? すでにお伝えしたように、対象となる営業区域の外側でお客様を乗せて、営業区域の外側で降車させた場合には違法営業となります。その場合には、そのタクシー運転手が所属するタクシー会社が行政処分を受けることになります。 違反した場合の罰則に関しては、以下の道路運送法第98条をご覧ください。 次の各号のいずれかに該当する者は、百万円以下の罰金に処する。 出典:道路運送法 第98条 区域外での営業はタクシー会社に知られる仕組みになっている 営業区域外で営業をしてしまうと、タクシー会社が処分を受けることになります。それではタクシー運転手個人が営業区域外で営業しても罰則を受けないのではないか?と思うかもしれません。タクシー運転手が自分から言ったり、誰かに言われたりしなければ、タクシー会社にバレることはないのではないか?と考える方もいるでしょう。しかし、最近では運転手がごまかしたとしても、タクシー会社がごまかしを把握できる仕組みになっています。それにはタクシーの乗務記録がかかわってきますので、まず乗務記録について確認しておきます。 旅客自動車運送事業運輸規則という法律によって、タクシー運転手には乗務記録(営業日誌)をつけることが義務付けられています。 一般乗合旅客自動車運送事業者及び特定旅客自動車運送事業者は、事業用自動車の運転者が乗務したときは、次に掲げる事項を運転者ごとに記録させ、かつ、その記録を一年間保存しなければならない。 一 運転者名 二 乗務した事業用自動車の自動車登録番号等当該自動車を識別できる記号、番号その他の表示 三 乗務の開始及び終了の地点及び日時並びに主な経過地点及び乗務した距離 四 運転を交替した場合は、その地点及び日時 五 休憩又は仮眠をした場合は、その地点及び日時 六 第二十一条第三項の睡眠に必要な施設で睡眠をした場合は、当該施設の名称及び位置 七 道路交通法(昭和三十五年法律第百五号)第六十七条第二項に規定する交通事故若しくは自動車事故報告規則(昭和二十六年運輸省令第百四号)第二条に規定する事故(第二十六条の二及び第三十七条第一項において「事故」という。)又は著しい運行の遅延その他の異常な状態が発生した場合にあつては、その概要及び原因 八 乗務した事業用自動車(乗車定員十一人以上のものに限る。)に車掌が乗務した場合は、その車掌名 九 前号の場合において、車掌がその業務を交替した場合は、交替した車掌ごとにその地点及び日時 (後略) 出典:旅客自動車運送事業運輸規則 第25条 この乗務記録(営業日報)は、昔はタクシー運転手が手書きしていましたが、この場合には区域外で営業しても、ごまかすことができてしまいました。しかし、最近ではGPSによって、自動的に記録するようになっています。タクシー運転手がお客様を乗せて「空車」から「賃送」に切り替えるときの情報などを記録しているのです。また、お客様を降車させるときにも表示を切り替えますが、その際の記録も残しています。タクシー運転手が、区域外での営業をしないような仕組みができました。 関連記事 タクシードライバーの点呼から終業までの1日の流れ 今回はタクシーの営業区域についてご紹介しました。営業区域を守らなければ、乗務ができなくなることもあります。タクシードライバーはもちろん、これからタクシードライバーを目指す方もこの点は必ず覚えておきましょう。なお、タクシー運転手は40代・50代など中高年で未経験でも活躍しやすい特徴があります。仕事をお探しの方は、タクシー運転手もご検討してみてはいかがでしょうか。少しでもご興味があれば、こちらの「タクシー運転手の求人を検索」からお仕事をお探しください。

よく読まれている記事

注目の求人

コンテンツバナー0